聞いた話です。
ある会社の人事評価の風景はこんな感じだそうです:
I君の上司: 「ほかの地区の様子は分からないけど、I君はJ君(他地区)よりはよくやっていると思う。」(← 「分からない」んじゃないの?)
中立の上司: 「J君がI君より下ということはないと思う」(←共通のデータなし)
J君の上司: 「I君もJ君も以前は両方とも私が見ていたけど、J君の貢献はI君よりも大きい。」(←データなし)
I君の上司: 「自己評価は共通の基準がないから、それを元に相対評価できない」(←なんのための仕組みなんだか…。)
部長: 「ここは戦略的にJ君の評価を…」 (←戦略? 育成ではなくて?)
聞いているのも馬鹿馬鹿しいですね。上司の思い入れも無視できないですが、所詮は人間の判断なので感情や思い込みで公正さが担保されるものではありません。社員一人ひとりの活動を正当に評価するためにもAIによる評価を導入するべきだと思います。特に人事評価に対する理解が低い(おざなりにしていて、かつそれを意識していない)会社は必要だと思います。
人事評価をAI化するにはデータ入力が増えると思いますが、レポートなどもAIが処理することを意識することでレポートなどが質の良いものになるなど、変革をもたらすことが期待されます。
…なんて妄想しましたが、まともな人事制度が整備されていない会社ではそんな発想すら受け入れられず、AI化なんて夢のまた夢でしょうね…(溜息)。
人事評価の基本は以下の本がお薦めです。管理職になったら、この程度の内容は勉強するのが良いと思います。