今年中学に入学した娘がギター・マンドリンクラブに入部を希望しました。
すると20万円を越えるマンドリンを買えと言われて仰天しました。マンドリンの相場を知らなかったのですが、いわゆるラウンドバックマンドリン(マルマンと称される)の手工品は10万円後半かららしいです。
「コンクールで目立つから、他はダメ」?
「中古ではだめですか」と顧問に聞くと「中古でも良いですが、◯合マンドリンのM-8でお願いしています」との回答です。
「なぜ◯合マンドリンでないとダメなのでしょうか」に対しては「コンクールで目立つから」との答えです。
さりげなく同調圧力を駆使する。なかなかなスキルとお見受けしました。
また、演奏のコンクールで楽器の外見にも審査対象になるのは大変興味深いお話です。 マンドリンというのはなかなか奥が深そうですね。 音楽面以外の貴重なご指導もきっとあるのでしょうね。
マンドリンの世界の闇
ここからは邪推です。
コンクールはマンドリン製作者も来るらしく、どうやら忖度しているようです。 マンドリンというのは狭い世界で、日本での製作者は10人前後と見られます。
狭い世界では、一般的な常識が通用しないことはままあります。 そんな世界に中学生から触れさせるのは親として嫌悪感しかないですね。
娘との大バトル
クラブ入部の件は、娘とは大バトルの末に諦めてもらいました。かなり調べても◯合マンドリンM-8の中古は出回っていないようです。 どこまで続けるか分からない楽器に20万円の投資は大き過ぎます。
上記とは別の事情としては、娘は今まで「やるやる詐欺」を繰り返しているので、ここいらで自分の言動の責任について一度勉強してもらう狙いもあります。
もともと、どこかのクラブに入部が必須なだけで、たまたま良さそうなのがギター・マンドリンクラブということらしいので、音楽がすごく好きとか、マンドリンがすごく好きという訳ではなさそう、というのも理由の一つです。
音楽が演りたければ
まあ、恨みはかなり買っていると思いますが、社会に出ればこの手の話は当たり前ですから。
音楽が演りたければ別の楽器もありますし、合奏がしたければ別の形態もあります。その辺りの本気度が分かれば、ぼくも応援はするつもりです。
ただね、音楽は「目覚めて」から始めて欲しいな、というのがギターを30年以上続けているオヤジの思いです。