グールド: ブラームス間奏曲集

グレン・グールドと言えばバッハが有名ですが、このブラームスの間奏曲集も地味ながらとても大好きなアルバムです。

録音そのものは1960年とゴルトベルク変奏曲のデビューから5年後という若い時にもかかわらず、その演奏はとても熟成されたまろやかな感じを受けます。 デビュー作のような鮮やかさとはまったく違っていて、味わい深いという形容が相応しい、ゆったりしたテンポで沁みわたるような演奏ですね。

ゴルトベルク変奏曲に比べれば、録音の音質もかなり良いと思います。ステレオ録音なのもうれしい(ゴルトベルク変奏曲はモノラルだった)。

このごろは在宅で仕事をしているのですが、集中したい時なんかは小さめの音量でこれを流しています。 グールドをかける時はいつもバッハばかり選んでしまって、すこし気分を変えたい時なんかは良いですよ。