パラグラフ・ライティングの7つのポイント

2017年9月9日

「パラグラフ・ライティングの7つのポイント」を紹介します。これは倉島保美著“書く技術・伝える技術”を元にしています。

パラグラフ・ライティングとは

パラグラフ・ライティングは、パラグラフで論理展開を構成する書き方です。「そんなのやっている」と思うかも知れませんが、意外と出来ていないものです。論理展開・構成をパラグラフ単位で行うだけでなく、各パラグラフの書き方も書きやすく、分かりやすくするメソッドがあります。それがこの「パラグラフ・ライティング」です。

これを実践すると、文章だけでなく思考も論理的になります。非常におすすめです。ですが、なぜか日本ではあまりポピュラーではありませんね。

10年以上前に私は著者の倉島さんに直接指導を受けています。しかし指導を受けただけではパラグラフ・ライティングを出来るようになりません。日々の訓練・意識が大事です。

読み手と書き手のメリット

パラグラフ・ライティングは読み手と書き手の両方にメリットがあります。

読み手のメリット

  • 必要な情報だけを読める
  • 内容が一読で理解できる
  • 書き手の意図が100%近く理解できる。

職場で意味が分かりにくい文書やメールは理解するために要する時間が無駄ですよね。パラグラフ・ライティングによって意図を伝える効率が格段にアップします。

書き手のメリット

    考えを100%近く伝えられる 内容を読み手の印象に残すことが出来る 論理的に考えやすくなる 文章を速く書くことができる

パラグラフ・ライティングの 7つのポイント

ポイントが7つに絞られています。この7つを実践するだけで良いと考えると気も楽ですね。

書き手にとっても、この手法に沿って書くだけで意図を伝えることが可能になります。

  1. まず何を述べるか(総論)を書く
  2. 全体の構成は、パラグラフ単位で検討する
  3. 段落ごとに冒頭に要約文をおく
  4. すでに述べた情報を”つなぎ”に新情報を展開する
  5. 同じ種類のものは同じスタイルで表現する
  6. 一文では一つのポイントだけを述べる
  7. 誰でも同じ理解になるように表現する

(1) まず、何を述べるか(総論)を書く

原則: 見出しの後にいきなり各論に入らない

  • 総論を書く時の注意
    • 主題を一つに絞る
    • 書き手の主張が分かるように、ある程度具体的に書く
    • 総論で述べていないことを各論で展開しない
    • 総論の論理展開の順序と各論の展開順序を一致させる

(2) 全体の構成はパラグラフ単位で検討する

原則: パラグラフで骨組みをつくる

  • 構成を検討するときの注意点
    • 情報を取捨選択する
    • 情報を適切なパラグラフへ分類する
    • パラグラフ間で情報を正しく対応させる
    • 各パラグラフの展開順序に気をつける

(3) 段落ごとに冒頭に要約文をおく

原則: パラグラフでも要約文を頭にもってくる

  • 要約文を書く時の注意
    • 主題を一つに絞る
    • パラグラフの内容が分かるように、ある程度具体的に書く
    • 要約文の主語はそのパラグラフのキーワードにする

(4) すでに述べた情報を”つなぎ”に新情報を展開する

原則: 情報の順序は「既知→未知」が鉄則

  • 「既知→未知」を守るときの注意
    • 主語を省略せず、不自然にならない範囲で意識して書く
    • 受動態か能動態かは意識しない

(5) 同じ種類のものは同じスタイルで表現する

原則: 並列するときは表現形式を揃える

  • パラレリズムをまもるための注意
    • 並列するものが、本当に同じ種類のものか確認する
    • 並べる順番も考慮する

(6) 一文では、一つのポイントだけを述べる

原則: 一文で複数のポイントを述べるのはタブー

  • 一つのポイントだけを述べるときの注意
    • 二つの文を等位接続(助)詞で接続しない
    • 修飾が長くなるときは、修飾部分を文として独立させる
    • 主従/因果関係が明確ならば、その主従/因果関係が明確に分かる接続(助)詞で二つの文を接続する

(7) 誰でも同じ理解になるように表現する

原則: 明確に表現する

  • 明確に表現するための注意
    • 具体的な単語を使う
    • なるべく肯定で表現する
    • 修飾語に注意を払う
    • 読点を正しく打つ

おわりに

文章の書き方は、(語彙を増やすためにも、技法を学ぶためにも)本を読むのは大事ですが、実践しないとなかなか身に付きません。本当はマンツーマンで指導を受けるのが効果的です。セミナーもあるようですので、一回受けてみるのはいかがでしょう。一生モノの内容だと思います。ちなみに、私は前職の会社で講習を受けました。

倉島さんの本はどれも参考になると思います。手に入れやすい本は論理が伝わる 世界標準の「書く技術」 (ブルーバックス)などですね。