エレキギター配線の改造・変更には60Wの半田ごてを使おう

エレキギター・ベースの配線には60Wの半田ごてを使いましょう

エレキギターの配線(ピックアップ交換・ポット交換)の場合はハンダ付けが必要ですが、その際に使う半田ごては60Wのものがおすすめです。

なぜかというと、ポット(ボリュームやトーン)のケースへのハンダ付け(アース線)には大きな熱量が必要だからです。ポットのケースは面積が大きいため温まりにくく、30Wや20Wの半田ごてを使うととても長い時間が必要です。

ただ慣れないうちは、コンデンサーやアース線以外のピックアップの配線は20-30Wの半田ごてが安全だと思います。60Wの半田ごてで温め過ぎてコンデンサーを壊したり、配線の被覆材を溶かしてしまう危険があります。私はポットのケースのハンダ付けは60Wの半田ごて、それ以外の配線は30Wの半田ごて、と使い分けています。 (アンプやエフェクターの場合は20Wと30Wを使い分けています。)

慣れてくれば60Wだけでも可能でしょうが、ハムバッカーの4芯配線は細いものが多いので(熱量が小さくても温まりやすい)被覆が溶けやすいと思います。ビンテージ系のシングルコイルピックアップの場合は線材も太いので、60Wの半田ごてでも大丈夫かも知れません。この場合は大は小を兼ねるとは言えますが、注意した方が良いと思います。

こて台(スタンド)も忘れずに

あと忘れてはいけないのが、半田ごてを使う場合は、こて台(スタンド)を使うのがおすすめです。安全面とこて先のクリーニングが理由です。こて台はスポンジのクリーナーがついているものを選ぶと良いです。こて先ははんだに含まれている松ヤニなどが焦げて汚れます。汚れると、こて先で半田がなかなか溶けません。ボロ布でも代用可能ですが、繰り返し使うのであれば、こて台とクリーナーとセットで揃えるのが効率的です。クリーナーのスポンジは水を含ませて、こて先をこすりつけて汚れを取ります。

こて台(スタンド)は、スタンド自身にある程度の重さがあって、こて先を穴に突っ込むタイプが安全です。 簡易的にこて先を浮かせるだけのものは、何かの拍子に外れて周囲を焦がす危険性があります。

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