やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。14

ようやく、というべきか、とうとう、というべきか、俺ガイルのアニメも完結しました。

11巻が出たのが2015年の6月、12巻が2017年の9月、13巻が2018年の11月、そして最終巻14巻が出たのが2019年の11月。 11巻からのペースが目立って遅くなってだいぶ待ちくたびれた感はありますが、それでも完結したことは良かった。 ファンとしてはまあ満足できる終わり方でした。

12巻以降は、かなりシリアスな部分が増えて、初期の軽めのコメディ・タッチが控えめな感触さえ受けました。 それでも、あまり退屈せずに読めましたね。

ただお題としては、プロム一本で3巻を費しているのが少し間延びした感も。 着地はまぁまぁ、そうくるかという感じではありました。

後半からは、ヒロインの座が一色いろはになりそうな勢い(というか雪ノ下雪乃の影が薄め…)。 それはそれで良かったですけど。

正直いうと、ぼくの印象ではアニメも含めて11巻までのほうが勢いはありました。 それ以降はどう話をまとめるのか色んな意味で少しハラハラする展開でしたね。 各人のモノローグも増えて、初期とは雰囲気が違ってきたし…。 少しばかり強引に着地を目指し、小ネタで笑いをとるように思えた部分もあったかな、と。

ぼくとしてはアニメとラノベの世界に初めて踏み入れた作品として思い出深いです。 ラノベとは言え、作者の文学的な造詣の深さや様々なサブカルチャーへのオマージュも多く、軽そうに見えて趣きは深い作品だったと思います。

なんと言っても、ぼっちであること、異端者であることに対する、主人公の清々しいまでの肯定感は魅力です。 今までぼっちでどこか引け目を感じてきた読者が開き直る励みになったのではないでしょうかね。少なくとも、ぼく自身はそうです。

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