退職願いを受理しないのはコンプラ違反

「退職願いを出したのに、2週間も受理まで待たされた」という話を聞いたことがある。

少し調べるとこんな記事がある:退職日の延長について| 日本の人事部から引用する:

御相談の件ですが、退職については既に確定しており、職業選択の自由は憲法で認められている基本的人権ですので、こうした当人の意思に反する強引な引き留め策は明らかに問題といえます。強行すれば、労働基準法でも禁止されている強制労働に当たるものといえるでしょう。

勿論社名開示の強要というのも当人のプライバシーを無視した行為といえますし、そもそも合意退職者が出ることへの対策は普段から所属長を中心に会社側で対応しておくべき事柄といえます。

従いまして、このような所属長の一方的な行動に対しては会社もコンプライアンス違反としましてきちんと注意指導を行った上で、現場での業務遂行に問題があれば引き留めではなく会社側で人員補充等を検討されることで対応すべきです。

その他の回答も同様にコンプラ違反を指摘している。

この程度の当たり前のことが分からない組織は、ほかにも問題がありそうな気はする。(個人の感想です)。 ましてや、上層部からの指示があるとしたら相当に悪質と思われても仕方がない。

後先考えずに退職願を出す場合はともかく、大抵は次の職を見付けてから退職願を出すので、引き止めはポーズくらいにするのが大人な社会人の対応。 転職の経験が1回でもあれば分かると思う。

「辞めてやる!」となってから「いやーキミが必要なんだよ!」と言われて「やっぱり辞めるのを止める」となると本気で思うのかは、興味が尽きない。 小さい組織であれば確実な待遇改善、例えば給料を3割増しとか提示するとかあるかも知れない。(「ただし仕事も3割増しね」が言外の条件になりそうだが。)

人が抜けても補充の人員が見付からないというのは、その組織の実力を表している面はあると思う。 ただ、こういう内部のイヤらしい話はなかなか世の中のエージェントには知れ渡らない。

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