パワポでLaTeXを使うにはIguanaTeX

パワポやWordには数式エディタがあるからLaTeXは不要という人が多いのかも知れない。

が、Computer Modern フォントに慣れた目だと数式エディタによる数式は正直「イケてない」と思う。 数式の場合はComputer Modernはほかにない読み易さを感じる。 (まあ地の文でのComputer Modernは好みが分かれるかも知れないが…。小説とかComputer Modernだと違う雰囲気になる気はする。)

LaTeXを使いたいもう一つの理由が、数式の入力の効率だ。 慣れの問題かも知れないが、LaTeXに慣れきった身体には数式エディタによる数式の入力は苦行に近い。

そんなわけでパワポでの数式は10年くらいIguanaTeXに頼っている。(それより以前は別のものを使っていたような気がするが覚えていない。)

これのためだけにWindowsにはTeX Liveをまるごとインストールしてある。

あと重要なのが、IguanaTeXはTeX Studioを使えるので数式を入力するのが非常に楽になる。(TeX Studioは単独でも使えるLaTeXの統合環境。)

TeX Studioがなくても使えるが、個人的にはあった方が効率的だと思う。 その理由としては、TeX Studio上で入力した数式のプレビュー、エラーチェックもできるから。

以下は思い出話。

2000年代の中ごろまでは実はパワポをほとんど使わず、LaTeXでプレゼン資料を作っていた。 研究者だったこともあり、計算のノートはLaTeXで書いていて、そのまま数式が流用できるからという理由が大きい。 (それほど数式は多くなかったと思うが…。)

2000年代の後半ともなると、会社内での資料がパワポを要求されるようになって、気が進まないながらもだんだんとパワポを使うようになってしまった。 パワポでも数式をLaTeXで書きたいのは、そういう経緯があるからかなと思う。

最初のころに買ったLaTeXの本はやはり奥村先生の本だった。手元にあるのは初版第3刷だった(!)。 これを書いている時点で改訂第8版。

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