ジムホール、ウェス・モンゴメリーと並ぶぼくの「ジャズギター」の体験はこの”Blue Benson”です。
なんといっても”Billie’s Bounce”が入っていたので高校生2-3年の時に中古レコードで買って、だいぶよく聞きました。 実際、”Billie’s Bounce”は少しコピーもしたりしました。テーマの弾き方はまんま真似したものです。
George Benson – Blue BensonBlue Bensonは実はコンピレーションアルバムで、かなり前に廃盤です。
なかなか入手できないのですが、別のコンピレーションアルバムでほぼ同じ内容が手に入ります。 Compact Jazzっていうタイトルで、何の工夫もないですねー。
これはVerveレーベルのGiblet GravyとGoodiesから選んだもののようです(Blue Benson はPolydor。ややこしい)。 ただ、オリジナルのGiblet Gravy にはかんじんの”Billies’s Bounce”が入ってなかったりします。2002年のreissueのGiblet Gravyには含まれています。
Giblet Gravyからは
- Billie’s Bounce
- Thunder Wlak
- What’s New
- Low Down and Dirty
Goodiesからは
- I Remember Wes
- That Lucky Old Sun
- Doobie, Doobie Blues
が選曲されています。
タイトルとおりにブルージーな曲が多い印象です。
なんと言ってもジャズをまともに演奏しているジョージ・ベンソンを聴くことができるのはこのVerveとかPrestigeの時代くらい(他にもあればお教え下さい)。 Tenderlyでは珍しくスタンダードを演ったりしていますが、近年はフュージョンというよりも基本的にポップ・アーティストですよね。
Giblet Gravyからの選曲は、全体的にハービーハンコックのピアノ(とうなり声)が強烈です。全体的に若々しく、とんがり気味に聴こえます。
ジョージ・ベンソンのギターはフレーズがぶっ飛んでいるわけではないですが、リズムがシャープでかなりイーブンに聞こえるので、速いフレーズではとがって聞こえる印象です。リズム大事ですね。
ウェスと比べるとギターの音が硬めで非常にクリアです。これはピックを使っているのと、アンプのセッティングが影響しているのでしょう。 シングルトーン→コードソロのような構成はありますが、もろにオクターブ奏法のソロはないですね。これば親指でないと難しいからなのか、ウェスっぽくなるからなのか。
“What’s New”も貴重なスタンダード演奏例だと思いますね。超一流なジャズギタリストですね。こういう方向性で行かなかったのは、商売的な理由なんでしょうかね。
ブートレグっぽいライブ盤もあります。音質は今ひとつですが、ライブということもあって、ノリノリなベンソン節が楽しめます。
これらは以下の二枚の録音と音源が一緒だと思われます。
George Benson, George Duvivier, Al Harewood, Mickey Tucker – Jazz On A Sunday Afternoon Vol. I George Benson, George Duvivier, Al Harewood, Mickey Tucker – Jazz On A Sunday Afternoon Vol. II