もともと娘に買ったものですが、結局ほとんど弾いていないので引き取ることにしました。
娘はぼくよりもさらに小柄ということもあり、なるべく軽量で、そこそこ弾き易そうなものということでSGシェイプを選んでみました。 ピックガードの形状は大きめのものもあったはずですが、小さいほうが好みなので、このタイプにしました。
正式には Epiphone Inspired by Gibson SG Standard 61 Vintage Cherry というものです。
目次
ハードウェア
ボディはマホガニーの3~4ピース。ネックはweb pageだと”EPINKN592″となっていますが何の木材かよく分かりません(なんとなく誤記っぽいですが…)。木目はマホガニーに近いようです。 フィンガーボードはインディアン・ローレルとなっています。このフィンガーボードだけがちょっと曲者で、スムースさが若干足りない気がします。 フレット用のオイルで磨いていますが、まだ好みの滑かさになっていません。
ネックは若干順反りだったのでトラスロッドで調整しています。ロッドの効きはあまり良くないようです。 あまり急に調整せずに、ジワジワ調整しています。
ヘッドのインレイはなかなか良いです。こういうシンプルなものは飽きがこない。
ピックアップはProBuckerの2と3。ポットはCTSが使われているようですが、500KのAとBの両方のカーブが混在しているように見えます。 (Bの表記が読みづらいです。)
コンデンサーは小さめのフィルムコンデンサーですね。(昔のBurnyやFernandesではセラミックコンデンサーの場合もあったように記憶しています。)
フレットは”Medium Jumbo”となっています。 ノーマルのギブソン系のギターではこんなものかも知れません。 普段6100を使っている身には低めに感じます。
フレットのエッジ加工は特に問題はないです。 フレット表面は若干曇っていますが、サビているわけではないです。磨けばどうにかなるでしょう。
ナットはGraph Techが使われているようなので、材質的に問題は無さそうです。 加工の面ではちょっと溝幅が大きいですが、今のところ問題はないです。
ブリッジはEpiphone独特なのか、ABR-1風なコマ部分とナッシュビル風のアンカー・支柱になっています。 (ABR-1は支柱を直接ボディに打ち込むのに対して、ナッシュビルタイプはテールピースと同様にアンカーを打ち込んで支柱をねじ込みます。)
TOMの種類はいかにテールピースはEpiphone独自のバネが付いているものです。これのおかげで弦の交換の時にテールピースが落下しません。地味に便利ですね。 材質はアルミっぽいですが定かではないです。弦交換のときにまた調べてみようかと。
弾き心地
Epiphoneに限らずSGはブリッジがボディー中央寄りにあるせいで、座って弾く時にネックヘッドが遠くなります。 フェンダー系のギターに慣れている身体には、そこに慣れる必要はあります。
ボディー全体は非常に軽量なので鳴りもよく、この値段で不満はあまりありません。 ぼく自身の感覚としては、マホガニー系のギターでは、メイプルトップのレスポールよりは単板の薄くて軽いギターの方が音が良いと思っています。 その人の弾き方や弾いた時の応答性など、好みの部分はかなりあると思いますけどね。
もちろん重いギターの方が良い音がするという考えや説もあります。 ですが、レスポールなどが鳴るようにするには時間が必要そうです。
ギターの重さと弾き易さはかなり関係があって、ぼくは弾き易さとのバランスを重視したい。 ギターが重いと、弾くにも少しガッツが要りますから。 ちなみにぼくは高校生のころBurnyの重いレスポールタイプを弾いていて右足のつけ根を痛めたので、ギターは軽めがありがたい。
サウンド
実際の音については、値段にしてはがんばっていると思います。 歪ませ具合によっては善し悪しが若干分かりづらいですけど、あまり多くを求めるのは酷です。
良い音のギターはずっと弾いていたい気になるものですが、このギターはそういうところまでには逹しない感じはします。 ピックアップは交換してみる予定でいます。