ウェス・モンゴメリー / Solitude

1965年のウェスのフランスでのライブ盤。

1965年はリバーサイド・レーベルが倒産して、Verveに移ったころ。 Verve以降ではライブ盤以外は企画ものっぽいアルバムばかりなので、この時期のこういったストレート・アヘッドな演奏が聴けるのは貴重だ。

メンバーは、ハロルド・メイバーン以外はあまり知られていないみたい。 一曲だけ(‘Round About Midnight)、ジョニー・グリフィンが参加している。

演奏はWesが悪いはずもなく、”4 on 6″や”Jingles”なんかはノリノリで好きな演奏。 ただ録音がモノラルなのが玉に瑕。

自分はレコードで持っているが、今ではCDで完全盤が入手できる。 そちらの方がおすすめ。曲数も多いし。

自分が持っているレコードでは、”The Girl Next Door” が ウェスのオリジナルの”For Django”(他のアルバムでもそんな曲は演奏していないっぽい)になっていたり、”To Wane”が “To When”になっていたりと、今では見かけない間違いがある。 昔は好い加減なところがあったようだ。

ライナー・ノーツでは”The Girl Next Door”については指摘があるが、指摘していない評論家の文章も載っている。 今読むと恥ずかしいかも。

“The Girl Next Door”は、聴けば分かるが、ウェスが書く曲調とは違うので「スタンダードっぽい曲だよな」とは思う。 まあ、知っているからそう言えるのかも知れないが…。