Prism / NOTHIN’ UNUSUAL

プリズムのアルバムで一番好きなのはこれかな。 これとLive Alive Vol.2の時期が一番好き。

これは木村万作がドラムになった最初のアルバムで、この時はたぶん和田アキラと渡辺健の二人のユニットという位置づけだったような。 この前が青山純で、プレイ(タイミングとか)だけでなくドラムのサウンドそのものが違う。 これを聞いた時は、プリズムの音楽のイメージとしては木村万作のほうがフィットしているように感じていたが、今となっては青山純のドラムもやはり良い。

バンド自体は前作”永久機関”あたりでだいぶ方向性がおかしくなって、仕切り直しという意味合いが強いのだと推測する。 中村哲が在籍して時期は、中村哲の色がだいぶ強くなっていた。 曲の雰囲気もだいぶ変化している。 この時期の和田アキラは松岡直也はじめセッションを多くこなして、いろんな刺激を受けていたのではないかと思。

1曲目から、この時期のプリズムらしく、キーボードも出すぎず、あまり求道的すぎず、バランスが良いサウンド・構成。 1曲目Tremblin’は少し浮遊感あるイントロからメロディアスなテーマで、この前のアルバムとはだいぶ雰囲気が違う。 4曲目の名曲Cruiser’s Streetまで割とノリノリな感じで、5曲目がひそかに名曲だと思っているAppearance。このギターソロはたまらん。 ギターソロの前の歪んだベースソロも良い。

和田アキラのギターサウンドは歪みも適度で、この時期が自分としては真似したい音である。 なんとなくこの時期はフュージョン系の歪みギターの音は割と似通っている気がする(松下誠とか安藤まさひろとか)。気のせいかな。