ジャズギタリストのフィンガリング・スタイルを調べてみた

ジャズギタリストのフィンガリング・スタイルを調べてみました。

ジャズ・ギタリストのフォームってどれくらいロック・ギタリストと違うのか、というのが気になりまして。

主に指板上の小指の使用頻度と親指の位置、フィンガリングする指とフレットとの角度について 注目しました。

はじめに

ある筋では有名な八幡謙介さんのギタリスト身体論 ー達人に学ぶ脱力奏法ーでは

  • (いわゆる)クラシカル・フォーム(スタック・フォーム)
  • クラシック・ギタリストのフォーム
  • 3FWT: 3-Finger With Thumb

と分類されています。ちなみに「スタック・フォーム」は八幡さんの造語です。

3FWT

3FWTは下の写真のようなスタイルです。ロックギター的ではありますが、意外とジャズギタリストもこのスタイルですよ。

スタック・フォーム

スタック・フォームはこんな感じ。ぼくの場合は親指は割と出る感じ。こういうフォームでないと弾けないフレーズもありますな。

まあ八幡さんの本のスタック・フォームの写真は極端な感じはします。他のフォームとの違いを強調する意図はあるでしょうが、いかにも不自然な感じはします。

小指を使う頻度について

ギターを始めた頃は、小指を使う方がテクニカル系なイメージで、がんばって小指を使っていました。上のスタック・スタイルですね。 さらに小指チョーキングまでやっていました(←アホ)。

20代までは、身体も元気なので小指を酷使してもまあまあ大丈夫だったのです。 しかし、30代でギターから離れて40代で復帰した途端に左手の腱鞘炎です。

そんな時に八幡さんの本を見て、左手のスタイルを変えました。具体的には小指を使わないようにフィンガリングを変更です。

ジャズギタリストってどれくらい3WFTスタイルなのかを自分では調べていませんでした。

というわけで、かなり主観的に調べて見ましたよ。

かなり握る系: ロックギター?スタイル

ウェス・モンゴメリー

よく言われているように、ウェスはオクターブ奏法とコード以外で小指を使いません。

左手親指もしっかり出ています。また人差し指から薬指はフレットに対してかなり斜めに出ていて、リラックスしたフォームです。

ポジション移動も多い。

ジョージ・ベンソン

クロマチックなラインが多いので意外ですが、ジョージ・ベンソンもソロでは小指をほとんど使いません。低音弦のローフレットでは若干使うくらい。 ウェスと同じ様なスタイルです。

ケニー・バレル

手がデカいのか、バタバタした感じで分かりづらいです。小指は割と使うようです。

パット・マルティーノ

小指は使いませんね。3FWTスタイルです。左手がリラックスして動きも流麗です。

タル・ファーロウ

全盛期ではないので、この動画が適当かどうか。

小指は割と使うようです。とは言うものの、フレットに対して斜めに指が出ていますし、基本は3FWTでしょう。

バーニー・ケッセル

基本は3FWTですね。チョーキングもしちゃう。

コード弾きでは小指は使いますが、それ以外はロックギターのフィンガリングとあまり違わない感じがします。

カート・ローゼンウィンケル

親指は出てることが多い。 小指の使用頻度は高め。

Peter Bernstein

小指の使用頻度は低め。基本的に3FWT。ちょっと意外でした。

フィンガリングに無理がない感じ。クロマチックも移動で弾いてしまう。

Jesse Van Ruller

意外と小指は使わない。

3FWTと小指多用派: 変態的

Mike Stern

3FWTが基本形だが、小指の頻度はかなり高い。結構変態的かも。

ディストーション+チョーキングの時はフツーなロックギター的な3FWT。

こうして見るとバカテク系に思えますな。

パット・メセニー

小指は使う(ハイポジションとストレッチ・フレーズ)。低音弦、低いポジションではほとんど使わない。しっかりネックを握るスタイル。

親指が表に出ない派

ジョン・スコフィールド

速弾きの時は親指が出ません。ほとんどスタック・フォームで弾きまくる。

小指の頻度は高め。これも変態的。

チョーキングを多用するので、親指が出る時はあるので、変態系に分類するか迷いました。

しっかり握るスタイルと、親指が下がるスタイルが行ったり来たりする。

ジム・ホール

コード弾きを多用するせいか、親指は出ませんね。

ジョー・パス

ソロ・ギターの動画ではなく、コンボの時の動画を探してみました。

でも、ソロギターの時とスタイルはあまり違いません。小指はそこそこ使う感じ。スタック・フォームが基本でしょうね。

ジュリアン・ラージ

「スタック・スタイル」と言えるかも。親指は出ない。

ブルース・フォアマン

アラン・ホールズワース

いわゆるジャズギタリストではないですが、参考までに。

レガート・プレイが特徴です。小指の使用頻度は相当高め。

フランク・ギャンバレ

スイープ多用する場合に興味があって調べてみました。

フレーズも変態的なので、フィンガリングも変態的と言えましょう。

左手はとてもリラックスしているようで、移動も軽くスムースに見えます。

まとめ

割と3FWTが多い印象ですが、小指多用するギタリストもかなり存在します。指使いがフレーズに影響を与えて、それが個性になっていることもあります。

スタック・フォームに近いスタイルは結構使われています。個人的には3FWTとスタック・フォームの中間くらいが良い感じはします。

全体的には「フレットと平行に指は出さない」という法則はありそうです。平行にしようとすると、負担が増えるためです。

マイク・スターンのように小指を使いまくって弾きまくるスタイルもあるので、小指を使わないことに固執しなくても良さそう。逆に小指を使う方がテクニカルということも無さそうです。指使いはフレーズによって変えるというのが真里でしょう。

ケースバイケースで身体に負担がかからない合理的なフィンガリングを各自で探す必要がありそうです。

まあ、割とありきたりな結論で、つまらない感じはします。いろんなスタイルのジャズギタリストがいることは分かりました。

念のため書いておきますが、個人的な興味で調べたので世の中のジャズギタリストを網羅する意図はありませんからね。あのギタリストはどうなんだ的な疑問に関してはご自分でお調べ下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください