真空管ギターアンプ(Fender Champコピー)の製作: 配線編

いよいよ配線をします。

準備編とスピーカーキャビネット製作編は次のリンクをどうぞ。

道具

シャーシ加工とハンダ付けの道具は次の通りです:

  • 半田ごて
  • ドリル
  • リーマー
  • ハンドニブラ
  • ポンチ

半田ごては60Wでなくて30Wで良いと思います。 シャーシにアースをとりたい場合は、圧着端子に半田づけしてネジ止めするのが楽です。

ニブラはおすすめの道具です。トランスの穴など、大きめの四角穴はニブラで開けると楽です。 握力はちょっと必要ですけどね。

ニブラを使わない場合は、ドリルで穴を数カ所開けて糸ノコで切ります。 たぶん大変です。やったことないけど。

シャーシ加工

シャーシを加工する前に、穴開けの図面を準備します。 図面といっても正式な図面は必要なくて、原寸大の配置図みたいなものがあれば十分。

これを印刷して穴を開けたいシャーシ面に貼り付けます。 その上からポンチで位置を決めてドリルで穴を開けます。

図面を描くにはInkscapeを使っています。 原寸大の図面を描くことで、トランス・真空管などの大きな部品が無理なく配置できるかを事前に確認できます。 図面を描くなど、事前の準備は手を抜かない方が良いです。 テキトーに穴開けしたりして、部品同士が干渉すると修正が大変です。

ニブラを使いながら穴開けている途中です。

シャーシ加工が終わったところです。

シャーシは色を塗りましょう

加工したら色を付けます。

やはり黒く塗ったほうが見栄えも良いです。 ぼくはつや消しが好きなので、大抵つや消しの黒です。スプレー缶が楽です。

塗料は何でも良いと思います。ぼくはニトロセルロース・ラッカーを使っています。

白のインスタントレタリングを使って上からクリアを吹いたのですが、失敗しました。 同じラッカーのクリアを吹いたら、ベースの黒が溶けてきてしまったのです。 クリアを吹くときは、塗料の組み合わせに気をつけましょう。

塗装が終わったところの写真です。

シャーシが完成したところで、新たに穴を開けました。キャビネットに格納するので、温度が心配です。そこで、通気用の穴を開けました。

また、キャビネットに固定するためにL字金具を取り付けました。

配線

配線は可能な限り色を分けておきます。 配線図にも色を付けると、後でチェックが楽です。

ペアの配線は、できるだけ撚ります(ツイストさせる)。 ノイズ対策のためです。

順番はおおざっぱには大物→小物です。 まずはネジ止めできる部品をつけて、それらを配線するイメージです。

まずは大物部品を取り付けた写真です。

トランス、ラグ板、ジャック、ボリュームなどを先にシャーシに取り付けます。 それから配線です。

この手の工作は自分の性格に合わせるのが大事。短気(例えば、ぼく)な人は数回に分けて配線すると良いです。 落ち着いてやれるように自分で調整するのです。たいてい、焦るとミスをしますからね。

3回くらい、別々の日に配線をチェックすると良いです。真空管アンプは電圧が高いので、危険です。 念には念を入れて確認しましょう。 失敗してケガをすると、演奏どころではなくなりますからね。

配線が完了したところです。