“TRUTH”が売れた後ということでメンバーにはプレッシャーがあったのでは、と推測します。 “THE SQUARE”名義はこれが最後なんですね。 “TRUTH”もとても良いのですが、ぼくはこちらの”YES, NO.”のほうが好きなんですよ。
たぶん”Go For It”や”Miss You”, “Crisis”といった曲が好きだからでしょう。 1曲目から4曲目までのホーンはシンセではなく本物のホーンセクションなんですね。 これは大成功。やはり自然なサウンドでアクセントになっています。他のアルバムと雰囲気が少し違うのはこの部分。 アレンジと演奏はJerry Heyと彼のグループだった。
安藤まさひろのギターは歪みはブギーらしいですが、たしかに中域の感触が以前とは違います。 以前はわりと綺麗な中域というイメージですが、このアルバムではよりワイルドな歪みに感じます。
ギターという観点だと”Crisis”が出色でしょう。ちょっとギターが遠いですが…。 路線としては”Prime”, “Truth”のアップテンポな縦ノリ系です。テーマもカッチョイイ。ただテーマもギターが弾くのが違います。 ギターソロはエンディングだけですが、結構弾きまくり。 何箇所かクリケット(アームをはじく)を聞かせてくれます。この頃はクリケットにハマっていたのかな。
ひとつだけ文句を言うと、須藤満のベースは変なオブリガートを入れるのがいただけない。 良いと思っているのは本人だけの説をとなえます。