Xのポストでこの音源が流れてきたのだが、そのポストが見付からない。
実のところ、自分はSonny Rollinsにちょっと苦手意識を持っていたけど、これは超楽しい。ジャケットもかっこいい。
録音は1965年。 ピアノがトミー・フラナガン、ドラムがビリー・ヒギンズとミッキー・ロッカーの二人がクレジットされている。 ドラムは同じ曲で二人が叩いているのかは分からなかった。
全体的にハード・バップなノリノリな演奏。 中でもタイトル曲の演奏が一番印象的ではある。
テーマの後、ロリンズがソロを取るのかと思いきや始まる気配がない(笑)。
トミー・フラナガンがロリンズを待っている雰囲気ありありで1コーラス様子をみてからソロ。 その後はロリンズのソロはバース交換前はそれほど長くない。
だが、バース交換から後が長い…。退屈する演奏ではまったくないので、どう着地するのかニヤニヤしながら聞いてしまう。 最後はアフロチックなリズムに変化させて、ようやくエンディング。かと思えばさらに2~3分続く。 そして共演者がどこまでも付いていくのにも笑ってしまう。いい演奏だったので、なかなか終りたくないのかも知れない(違)。
このロリンズの演奏は、メロディーの作り方、音の選び方、歌わせ方など、お手本のようなプレイだ。 凄まじい高みを感じさせつつ、どこか淡々とした佇まい、これらがあいまった独特の崇高さが漂う。
ロリンズの音色は艶があって、なんとなく人柄まで伝わるようだ。こういう雰囲気の場合はトミー・フラナガンもぴったりだと思う。 まあ難しいことは考えずに、ロリンズの歌心と優しさ溢れる音色に浸るのが良いと思う。