ケニー・ドリューといえばコルトレーンの”Blue Train”でピアノを弾いてます。 本作はケニー・ドリューがヨーロッパに拠点を移してからの作品。 コペンハーゲンに住んでいたようです。
これはニルス・ペデルセンとフィリップ・カテリーンとドラムレスのトリオ。 ぼくはフィリップ・カテリーンが目当てで買いました。
フィリップ・カテリーンはベルギー出身のギタリストで、チャールズ・ミンガスが”ヤング・ジャンゴ”と呼んだとか。 アメリカのジャズ・ギタリストとはテイストがだいぶ違って、端正でクロスオーバー的。 このアルバムではコンプが強めで、ソリッドギターっぽい。たしかレスポール・カスタムを抱えた写真が裏ジャケットに写っていた。 サウンドとしては、少しペンペンしていて正直ビミョー。
でも”Autumn Leaves”では結構速いフレーズを弾きまくっています。 フレーズはクロマチックな平行移動がたまにありますが、わりとバップフレーズが中核をなしていてとてもスマートに聴こえます。 熱いプレイなのにクールに弾いている感じがカッコいい。 こういう系統はあまりなくて、ぼくは秋山一将を思い浮かべてしまいます。どこか似ている気がします。