Strollin’ / チェット・ベーカー: フィリップ・カテリーンを聴くにはおすすめ

ドラムレス・ピアノレスでギター・ベース・トランペット(ボーカル)のかなり渋めのフォーマット。 晩年のチェット・ベーカーとフィリップ・カテリーン(Philip Catherine)が組んだライブ録音です。

フィリップ・カテリーンはベルギー人のジャズ・ギタリストで、たぶん「ヤング・ジャンゴ」で知られたのかな。 端正なフレーズ・リズムでヨーロッパな香りがすると思います。勝手なイメージですが。

どこか知的な響きのフレーズ、リズムもイーブンな感じで黒っぽさというのを感じさせませんが、アメリカの白人ギタリストとは違う際立つ個性で好きです。むしろ、こういうタイプのほうがとっつきやすいかも。 自分だけかな。

ドラムレスのトリオですが、トランペットの存在であまり退屈にならないです。ベース(Jean-Louis Rassinfosse)もよく歌うベースで存在感があります。ちゃんとジャズとして成立しています。演奏する側からすれば、このフォーマットは高度で難しいと思います。たぶん。

ギターのサウンドはコンプ強めです。音の立ち上がりの感じではソリッド系のギター(レスポール・カスタム)かも知れません。どことなくフュージョン的に聞こえるのはそのせいかも。ボリューム奏法も多用してます。気のせいかフレーズにかすかにヤン・アッカーマンにも通じるものを感じます。

チェット・ベーカー好きには判断が分かれるでしょうが、フィリップ・カテリーンを聴くには良いアルバムです。余計な音が少ないのでよく聞こえますし、トランペットやボーカルがなければベースとのデュオ状態ですからギター・スタイルを知るにはちょうどよい。

ここでのチェット・ベーカーもそんなに悪いと思いません。ボーカルは年齢を感じてしまう部分はありますが。 チェット・ベーカー目当てで聞いて憤慨している人がいたら「あーかわいそうに、フィリップ・カテリーンが分からないんだな」と生温かく見てあげるのが良いでしょう。

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