(更新日: 2025年8月30日 )
目次
はじめに
マンガ「もやしもん」2巻220ページに表皮常在菌の話がある。 結論から言うと、この220ページからの3ページに重要なことがコンパクトにまとめられているので、読むことをおすすめする。

という文で記事が終わるのも芸がないので、同じ内容をChatGPTにまとめてもらった。 以下はそれに若干の編集を加えたものだ。
除菌 = いい事?
私の周囲にも、除菌○○を常用している人がいる。除菌ができるハンドソープ、除菌スプレーや除菌シートなど。 どうやら「清潔にしておけば安心」という感覚から、日常的に除菌グッズを使うのだろう。
一方で、除菌が本当に健康にとって良いのか?という疑問はある。 実は我々の皮膚には「表皮常在菌」と呼ばれる、健康を守る微生物たちが住んでおり、彼らを無差別に排除してしまうことは、逆に体調を崩す原因にもなり得る。
表皮常在菌とは?
表皮常在菌とは、皮膚の表面や毛穴に常に住みついている微生物のこと。代表的なのは以下のような菌だ:
- 表皮ブドウ球菌:皮膚を弱酸性に保ち、病原菌の侵入を防ぐ。
- アクネ菌(Cutibacterium acnes):皮脂を分解して皮膚環境を整えるが、増えすぎるとニキビの原因にもなる。
- マラセチア属真菌:普段は無害だが、増殖するとフケや脂漏性皮膚炎に関与。
- コリネバクテリウム属:汗を分解し、体臭(特にワキガ臭)の原因となる。
一見「悪者」に見える菌も、バランスを保って存在している限りは皮膚の健康を守る役割を果たしている。
常在菌のバランスが崩れるとどうなる?
過度な除菌・殺菌によって常在菌のバランスが崩れると、次のような弊害が生じる:
- 感染症のリスク増加
善玉菌がいなくなると、黄色ブドウ球菌などの病原菌が増殖しやすくなる。 - 皮膚トラブルの悪化
ニキビ、湿疹、脂漏性皮膚炎など炎症性疾患が悪化。 - 皮膚バリアの低下
乾燥や敏感肌が進み、ちょっとした刺激でもかゆみや赤みが出るように。 - 免疫の過剰反応
免疫が適度な刺激を受けられず、アレルギーや自己免疫疾患のリスクが上がる。
表皮常在菌と体臭
汗や皮脂は本来ほとんど無臭だが、常在菌がそれを分解することで体臭が発生する:
- コリネバクテリウム → ワキガ臭
- アクネ菌 → 酸っぱい臭い、皮脂臭
- マラセチア → 頭皮の脂っぽい臭い
つまり体臭は、常在菌と私たちの皮膚環境との共同産物と言える。 バランスが整っていれば自然な「その人らしい匂い」に、崩れると強烈な臭いに変わる。
過度な除菌はどれだけ意味があるのか?
- 石けん+流水で20秒手洗い → 日常生活の感染症予防には十分。
- アルコール消毒 → 必要な場面(外出後、食事前、トイレ後など)での使用は有効。
しかし、これ以上の「過度な除菌」をしても 追加効果はほとんどなく、むしろ善玉菌を減らし、皮膚トラブルや耐性菌リスクを増やすことになる。
なぜ除菌グッズは根強く支持されるのか?
ここにはビジネス的な要因も大きく関わっている。
- 広告戦略:「菌=悪」というイメージを植え付け、不安を煽る。
- 数字の安心感:「99.9%除菌」というキャッチコピーが購買意欲を刺激。
- 社会的背景:感染症流行や子育て・高齢化社会の「不安心理」に寄り添った商品展開。
- 同調圧力:周囲も使っているから自分も、という習慣化。
つまり、科学的な必要性以上に「安心を買う」という心理が市場を支えてる。

なぜ「菌」 = 悪者 というイメージを持ってしまうのか
「菌=悪者」というイメージは、
- 歴史的な感染症体験
- 清潔志向の文化
- 教育による刷り込み
- 偏った科学理解
- 企業マーケティング
- 人間の心理的傾向
といった要素が積み重なって形成されてきた。
本来、菌には病原菌だけでなく共生する常在菌や有益な菌も存在するが、この多様性が一般に十分伝わっていないことが、「菌=悪」の単純化につながっている。
健康的な清潔習慣とは?
- 普段は 普通の石けん+流水の手洗い で十分。
- アルコール消毒は 外出後や感染流行時のみ に限定。
- 除菌石鹸の常用は不要、むしろ健康リスクがある。
- 食事・睡眠・ストレス管理で皮膚や腸内の菌環境を整えることが大切。
おわりに
「清潔であること」はもちろん大切だ。 しかし「過度に清潔 = 過度な除菌」は、健康にとって逆効果になることがある
表皮常在菌は敵ではなく、我々の味方。
我々の身体は、表皮だけでなく身体中にいる無数の常在菌との共存で成立している。
そして、常にそのバランスを保つことで健康が維持されている。
本当に必要な除菌と、常在菌を守るための適度な清潔習慣。そのバランスを意識することが、正しい”衛生観”だろう。