バーデン・パウエルの「悲しみのサンバ(Samba Triste)」が収録されているアルバム

バーデン・パウエルの「悲しみのサンバ」が大好きで、収録されたアルバムをいくつか持っています。

バーデン・パウエルはブラジルのギタリストです。 ボサノバだけに留まらないブラジルの音楽家というのが相応しいのでしょう。

ギターのプレイスタイルの方はというと、(不適切かも知れませんが敢えて書くと)漢らしいというか、テクニックをテクニックと感じさせない、かなり荒々しいときさえもある。 サンバ系の躍動的なリズムでのプレイは、ごりごりと弾ききるスタイルです。 タッチはかなり強く聞こえますし、ライブでは荒削りに思えるくらい。 一方で、静かな曲調での優しさあふれるタッチとのコントラストも魅力的。

「悲しみのサンバ」は19歳の時の作品。哀愁感が漂うテーマに、サンバのリズムが入るところでぞくぞくします。 ボサノバよりも、このサンバ系の方がブラジル音楽!って感じがぼくはします。

Poema on Guitar (1968)

まずはポエマ・オン・ギター

これが一番有名でしょう。ぼくはこれが一番好きです。パーカッションもふんだんに入ってサンバの躍動的なリズムがずんずんきます。

ぼくはスリー・オリジナルズを持っていてこちらがお得です。

Tristeza on Guitar(1967), Poema on Guitar(1968), Apaixonado(1975)の3枚のアルバムがまとめて入っています。 All The Things You Areも演っていて、ジャズ的なハーモニーとは違うブラジリアンなハーモニー感覚を楽しめます。

Le Monde Musical de Baden Powell (1964)

モンド・ミュージカル VOL.1

割と軽やかなバージョン。これも良いですね。

a vontade (1963)

ア・ヴォンタージ

ギター一本で奏でるソロバージョン。後半はバッハ的なアレンジも。

これは最も初期の録音のようです。もしかしたら、もっと早い時期の録音もあるのかも知れませんが…。

Frankfurt Opera Concert (1992)

Frankfurt Opera Concert 1975

1975年のフランクフルトでのライブ盤。

6分39秒にわたる演奏。前半から炎のギタリスト状態。ところところリズムが突っ込み気味で、そこがハラハラしてスリリング。 後半にあるベースとのデュオからドラムが入ってテーマに戻る部分が好きです。