薄いピックの使用感について

最近薄いピックを試しています。

16ビートの曲で32分音符のカッティングがあって、この場合は厚いピックでは振り抜きが難しいのです。 薄いピックにすると振り抜けも楽ですし、脱力もいい感じで出来ます。

そして単音弾きの場合も意外と弾けるというのが最近の発見です。

トーン・アタックが変わる

薄いピックの方がブライトになります。弦とピックが触れる面積が小さいせいかも知れません。 弦をシャープにヒットするイメージです。

速弾きの場合はアタックがかなり大きくなります。この辺は好みが別れそうですね。

脱力の感覚が鋭くなる

当社比ですが、ピックを握る指先の感覚が鋭くなります。弦をヒットする瞬間の感覚が研ぎ澄まされる感触がありますね。今までなんとなくヒットしていた感じすらしますよ。

また、厚いピックに持ち替えると脱力の度合いの感覚が以前よりも鋭くなる感じがしています。 ただ、厚いピックを持ち続けていると、この感覚はだんだん薄れていってしまいますね。

ピックのシェイプで感覚が大きく違う

当たり前ですが、ピックの形でピッキングの感触が大きく違います。写真は手元にあるピックを並べてみたものです。普段は写真3の Ultex Jazz III をメインで使っています。

 JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / ULTEX JAZZ3 ギターピック JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / ULTEX JAZZ3 ギターピック
JIM DUNLOP ULTEX JAZZ III 427R 1.38×12枚

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薄いピックとして最初は写真5のティアドロップ型を試してみました。Ultex Jazz IIIに比べればずっと薄いのでカッティングの振り抜きはだいぶ改善します。それでもピックが大きいので三味線のバチをつかっているような感覚になります(三味線をほとんど弾いたことがなくて書いてます…)。このピックは半年くらい試したのですが、だんだん使わなくなってしまいます。

ピックの形が違うと、どうしてもピッキングが違ってしまいます。 最近 Jazz のシェイプのTortex 0.5mm を見つけて、試してみるとこれが良い感じです。Ultex Jazz IIIとほぼ同じ感覚でピックを握ることが出来ます。Tortexの表面はうっすらとザラつきがあって滑り難くなっています。最初はこの肌触りが少し苦手でしたが、慣れることはできそうです。

 JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / TORTEX JAZZ SHARP/RED 
■ギター用ピック
■TORTEX JAZZ
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レッド(0.50) JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / TORTEX JAZZ SHARP/RED ■ギター用ピック ■TORTEX JAZZ ■シャープタイプ ■カラー: レッド(0.50)

ピックの印象はあてにならない

ギターを始めたころに薄いピックを何度か試しましたが、その時は上手く弾けない印象でした。 当時はかなり力が入ってピックを握っていましたから、フォームもタッチも悪くて、それで「使えない」印象を持ったのだと思います。

何十年も経って薄いピックを試すと「意外と使える」となりました。 最近はポールギルバートも薄いピックを愛用しているようで「40分くらいの試奏でピックの良し悪しを判断しない方が良いよ」とのことです。ぼくもこれに同感です。

実際、ピッキング・フォームに注意を払うようになってからではフォームが違います。薄いティアドロップでもそれなりに弾けると思ったのはフォームが改善したせいかな、と思っています。

たまにはピックの厚さを変えてみて、自分のピッキング・スタイルを見直す機会にするのも良さそうです。

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