PrismのCommunity Illusionを30年振りに聞きました。レコードは数年前に買ったのですが、レコードプレーヤーからデジタル化するのが面倒でCDを買いました。
中村哲が加わった最初のアルバムで、中村色が結構強い
Community Illusionはキーボードが佐山雅弘から中村哲にチェンジした最初のアルバムです。他のメンバーは和田アキラ(ギター)、渡辺健(ベース)、青山純(ドラム)です。このメンバーでのアルバムは結構あって, ほかには”Live Alive”, “Visions”, “永久機関”がそうです。中村哲の色が強い時期ですので、あまり人気がないかも知れませんね。中村哲自身も「イジりすぎた」的な発言をしていました。プログレと言うよりは、スペイシーな雰囲気の曲が多い印象です。ジャケットからしてスペーシーですし。
実際このアルバムは全7曲の中で和田アキラ師匠の作曲は1曲のみ、渡辺健との合作が1曲、渡辺健・青山純の合作が1曲、残り4曲(半分以上)が中村哲の作曲ですからね。アキラ師匠の曲が少ないとPrismっぽさが薄れると感じるのは仕方ない気はします。
私はスペーシーな雰囲気は結構好きなので、この時期も嫌いではないです。青山純のドラムも良いですしね。ドラマチックなアルバムタイトル曲が一番好きですね。ただ、この曲に限らず中村哲の曲は近年のライブでは演奏しないようです。
和田アキラ師匠のソロは期待通り熱い
ライブでよく演奏するMemory Of The Momentはこのアルバムが初出です。アレンジも近年とそれほど違わない感じです。ソロのフレーズもPresent IIとも割合近い。
O-Ni-Go-Tsu-Koのアキラ師匠のソロも好きですね。この時期の師匠としては珍しいアーミングを聴くことが出来ます(ギターはストラトでしょうか)。Anyway You Wantのギターソロも熱いです。Visonsや永久機関ではギターソロが少ない印象があるので、和田アキラ師匠のファンなら買って損はないでしょう。
ブックレットによればアキラ師匠はこの時期YAMAHA SF-7000、SA-1200をメインに使っていたようです。ちょっと意外な感じがします。この後のLive Aliveではレスポール80で弾き倒していたので、YAMAHAがメインの最後の方なのでしょうか。
Amazonではやたら高い値段で売られていますが、Tower Recordでは1800円ほどで売っています。