Epiphone Inspired by Gibson SG Standard 61のピックアップ交換です。
この機会に以前から興味のあった SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / ANTIQUITY HUMBUCKER Neck と SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / ANTIQUITY HUMBUCKER Bridge を試してみました。
(サウンドハウスへのリンクです。)
こんな袋に入っています。
袋の中から、さらに紙でくるまれています。抵抗値がメモされています。ブリッジ側は8kΩ以上ですね。
目次
交換した結果
結果から言うと「とても良い」です。
今までAT-1ばかり弾いてきたのでその比較になりますが、素直なサウンドでとても良いです。 このギターのオリジナルのピックアップもスタンダードなハムバッカータイプでした。 それが相当に上質・上品になった印象です。
特にネック側が素晴しい。低音がすっきりして弾きやすく、ピッキングへの応答も素直に感じます。 歪ませてもコモる感じがしません。クランチだととても良い感じです。
ブリッジ側も中域が控えめながら、むしろコモった感じがせずクリアで良いですね。 ハムバッカーらしさは十分感じられますし、クリーンでカッティングしても良い。 歪ませても、歪ませなくてもバランスの良さを感じます。 表現が適切か分かりませんが、かなり乾いた印象です。
見た目はかなり年季が入った雰囲気が出ています。
スクリューはマイナスです。これが味わいを増しています。
エスカッションはギター側のものを流用しています。 ピックアップについてきたものは、レスポール用らしくエスカッション下側がカーブ加工されていてSGのフラットトップには使えないと思います。
パワーは控えめだと思います。でも、それはあまり気にならないです。 AT-1のセッティングのままで歪みが少なくなった感じはしないです。 最近はぼく自身の好みが歪みが少なめの方向にシフトしているせいかも知れません。
このピックアップの系統や狙いがPAFに近いものだとすれば、ようやくPAFの人気がある理由がぼんやり分かってきた気がします(これがPAFにどの程度似ているのかは分かりません!)。 上でも書きましたが、上品なサウンドなのにロックやブルースに使いやすいと思えます。 これは弾き続けたくなるピックアップです!
ハマったポイント
Epiphoneだけなのか分かりませんが、SGのボディが浅いためにネジ(スクリュー)がホディと干渉します(当たってしまいます)。 スクリューは通常首下30 mm程度だと思いますが、この長さでは干渉します。
Epiphoneのオリジナルでは首下が約25 mmのスクリューでした。これくらいでないと干渉してしまうということですね。
幸いベースプレートの下側は干渉していません。 仕方ないので、今回はボディ側を若干削りました。
ちなみに、もともと付いていたピックアップはベースプレートの足がとても短いです。
配線
Epiphoneのオリジナルでは、もともとはピックアップがコネクタで結線されていました。 写真でも分かりますが、かなり散らかっている印象です。シールド線が多く使われています。
CTSだったので今回はポットを流用です。元々付いていたポットは全てBカーブだったようです。 キャパシターと配線材を交換して配線です。かなりスッキリしました。
キャパシタは定番のオレンジドップ。( MONTREUX ( モントルー ) / Selected Parts/Sprague Orange Drop 716P 0.022uF 400V[880] )
配線材はギブソン系で用いるもの。シールドの網線が剥き出しで、そのままハンダ付けできます。 意図しないショートを避ける注意が必要です。芯線の皮膜は繊維なので比較的動かすことができて、切らずに芯線だけを出すことができます。 ( SCUD ( スカッド ) / CBL-100MS )