プリズム / Mother Earth

プリズムの環境3部作と言われている一連の作品の一番目。1990年のリリース。

プリズムというバンドでの一つの絶頂期の始まりと言えますね。間違いなく代表作です。もちろん、和田アキラのギターもこの時期は絶好調。 木村万作が正式にメンバーになって、トリオ構成にこだわって、その可能性を追求してたどり着いたのがこれら3作品とも。

演奏も好調ですが、曲もクオリティが高い。 和田アキラ作曲の”Deja Vu”, “Flowing In The Wind”はギター弾きまくりなだけでなく、曲もカッコいい。 “Flowing In The Wind”は名曲だと思います。

木村万作作曲の”Shade Of The Moon Light”, “The Rain”も印象深いテーマです。 渡辺健による”In The Streamline”は変拍子のいかにもプリズム的な曲。 “KIKI”はたぶん1989年に上映された「魔女の宅急便」にインスパイアされたんでしょうね。あまりつながりが分かりませんが…。 “Call Out Mr.M.K”は木村万作のために書かれたんでしょうか。ドラムソロから戻るときにゾクゾクしますね。

ギターシンセやオーバーダブも多いので、ライブで再現するのは結構難しい気はします。 そのせいかベースが岡田治郎になってからはあまりライブでは演奏しないような気はします。 (渡辺健の作曲が多いという事情もあるのかも…。)