“The Square”なのか”T-Square”なのかという議論はあるかと思いますが、ぼく的には断然”The Square”です。 そういう時期によく聴いていたので。
“The Square”の中でも、この田中豊雪・長谷部徹のリズム隊の時期が好きですね。 (伊東たけしのリリコンの時期とも重なりますかね。) ドラムが青山純から長谷部徹になって、ノリが若くてロック的になっていると思います。 この後の須藤満・則竹裕之のほうがテクニック的には派手なのかも知れませんが…。
このアルバムは結構コピーしたので思い出深い一枚です。 “黄昏で見えない”は吹奏楽部の定期演奏会で弾かせてもらいました。
アレンジでホーンを使ってあったので、吹奏楽部が目をつけたのだと思います。もろエレピなキーボードソロのサウンドは今聴いても新鮮です。 この曲は松任谷由美が作曲で、テーマのメロディーが安藤まさひろの曲と少し趣向が違う感じはします。 ギターソロはぎりぎり弾ける感じでしたね。
ギターはアコギ(ガット弦)あり、フェーザーあり、ディストーションサウンドありで、バリエーションがあります。 ディストーション・サウンドはこのアルバムくらいから割とアンプっぽいサウンドになった印象です。前作はハモリのサウンドで分かりづらい。 この時期の安藤まさひろの歪み、サウンドは程よく歪み、程よくナチュラル感が残って絶品です。出したくてもなかなか出せません。
“BARBARIAN”や”Hello Goodbye”は自分のバンドでコピーしました。(結局人前ではやらなかったような気がします。) “Hello Goodbye”はビートルズのカバーですが、当時はビートルズの曲とは分かっていませんでした(恥ずかしい…)。 “君はハリケーン”は”The Square Live”のバージョンがおすすめです。
カシオペア・スクエアの2強のような状況になる前のアルバムで、そういう雰囲気を感じながら聴くと楽しいです。