メインはボーカリストなはずなのにギターが印象的なアルバムってあります。
このナタリーマーチャントのTigerlilyの数曲はギタリストのJennifer Turnerの存在感が光ります。 アルバム全体の雰囲気が彼女のギターで包まれているようです。
このアルバムの録音当時はたぶん20歳そこそこ。 早熟なのか、天才肌なのか。
Carnival, Wonder はほとんどJennifer Turnerが主役。リフっぽいリフではなく、単音メロディ中心で要所では空間多め、要所で弾きまくるようなフレーズでいながら歌に寄り添うようなプレイです。 ナタリー・マーチャントの歌に劣らずよく歌うギターです。歪ませないバッキングのギターでもワンアンドオンリーなプレイを聴くことができます。
カッティングやアコギのプレイは繊細です。しっとりと寄り添うアルペジオもメロディック。 アコギのカッティングもしなやかでこの雰囲気はなかなか出せそうにありません。 このアルバムの成功はJennifer Turner抜きでは難しかったのではないでしょうかね。
ライブでも、ナタリーマーチャントの謎な踊りもかすむようなアートでロックなギターです。