Windowsマシンのマザーボード・CPU交換

はじめに

WindowsマシンのマザーボードとCPUを前回交換したのはLinuxマシンと同時期の2019年8月~9月頃。 (このブログに記録として残していない。)

5~6年が経過したから、このあたりで交換しておく。 今回は結構ハマった。前回はハマったのか覚えていないが。

今回の交換方針

方針は下記の通り:

  • OSは再インストールなし(SSD/HDDはそのまま)
  • ケース・グラボ(RTX-3060)は流用
  • マザーボード・CPU・メモリ・電源は全交換

CPUは14700F

これまでIntel一筋だったのでAMDに浮気もしたかったのだが、3Dゲームはやらないしな。

次回の交換は5年後になるだろうから、現時点での性能が良さそうな14700を選んだ。 グラフィック無効化にするか有効にするか迷ったが、今回は無効化したバージョン14700Fを試してみた。 値段はFのほうが5,000円ほど安い場合が多い。ただしグラフィックが使える14700でもAmazonでは割引きがあったようだ。

マザーボードはASROCK

マザーボードはSATAポートの数できめた。

前回・前々回はASUSだったが、最近のASUSはSATAポートやUSBポートが少ないようだ。 SATAポートが多いのはASROCKかMSIだった。

今回はSATAポートの数が多い製品バリエーションが豊富なASROCKから選び、Z790 Pro RS WiFiにした。

最近のマザーボードはWiFiやBluetoothがそのまま使えるものが多い。自分の場合は有線を使うからWiFiは無効化している。

LGA1700なので14世代CPUも使える。

ASUSのマザーボードでは起動時にREALFORCEのキーボードが認識されない時があったが、ASROCKでは今のところREALFORCEは認識されないことはない。 (同様のことは価格.comでも書かれていたと思う。)

メモリはDDR5 64GB

Crucialはマザーボードとの適合性を確認できる。 それだけの理由で決めた。

電源は玄人志向 750W

ドスパラでは電源容量の計算ツールが準備されている。 これを利用して、大雑把に必要な電源容量を見積る。

今後はそれほど拡張する予定はないが、グラボは置き換えもあり得る。なので若干の余裕を見て容量を選んだ。

なお、電源はケチらないことをお薦めする。 少なくとも数年使ったのでれば交換するほうが、あとあとトラブルに見舞われることはかなり減ると思う。 自分のように数年に1回程度の置き換えの場合は、1回スキップすると10年使うことになる。 以前HDDがやたら頻繁に不調になったが、今思えば電源が怪しい。

今回のハマりはCPUにグラッフィク無効化の14700Fを選んだこと

今回の大ハマりは、SWをオンしてもグラボが認識されなかったこと。

数時間前までは、前のマザーボードで元気に動いていたので、グラボの故障は考えづらかった。 こういう時にグラフィックが無効化されているCPUは実にツラい。何も表示されないので、不具合箇所が分からない。

今回はたまたまLinuxマシン用にグラフィックが使える(Fではない)14700も購入していたので、それを載せてみて確認できたのが不幸中の幸いだった。 これで完全な盲状態ではなくなった。Windowsが起動できたが、そもそもグラボがデバイスで認識されていない。 BIOS(UEFI)画面でも分からない。

試したのは以下の二つ:

  • UEFIのアップデート
  • グラボを刺すPCIEレーンの変更

(これらを同時に試してしまったので、どちらが効果があったか不明だが…)これでグラボが認識されるようになった。 多分、PCIEレーンを変更したのが良かったのではないかと思う。

こうして、めでたく14700Fに戻してもグラボが認識されるようになった。

今回の教訓

今回はグラフィック無効化の14700Fを試してみたが、トラブルシューティングの場合はグラフィック機能があるほうが効率は絶対良い。

絶対にトラブルが無いと確信できなければ(これは無理だろう)、数千円の違いでグラフィック無効化CPUを選ばないほうが良いように自分には思える。

自作PCでは、何かしらトラブルは発生する。その場合、目視で確認できる選択肢が多いほうが解決は早い。 グラボも予備を用意しておくのも対策の一つだと思う。

おわりに

ゲーマーでもないのに今どきPCを自作する人はどれくらい存在するだろうか。 これまで自宅でのデスクトップPCは自作のものしか所有していなので、自分の場合は惰性のようなものである。 なお自作にこだわりがなければ完成品をまるっと買うことをお薦めする。

自作PCだとHDDやSSDを追加したりするので、その流れで自作を続ける。 既存のストレージを大容量化して置き換えるのは、今のデータをコピーするなど手間がかかることが多いからだ。 外付けのストレージでも良いのだが(そうしていた時期もある)、数個の外付けストレージは置き場所の確保・掃除・管理も結構手間だったりする。

PCの自作はそれほどのスキルが必要と思えないし、慣れの問題だと思う。 今どきはスマホで完結することも多いので、PCそのものがどんどん嗜好品に近付いている気はする。 すでにデスクトップPCは好事家のみが使うものだろうな。