(更新日: 2025年8月29日 )
ちょっと前にカセットテープを処分しようとPCに取り込みをやっていたら、40年以上前のエアチェックが出てきた。懐しくて同時のことを思い出したので、少し書いてみる。
今回見付かったのは音源は、静岡のAMラジオ局SBSの「フリーステーション1.2.0」の録音だった。 1981年ごろにゲルマラジオを作ったのがきっかけで聴きはじめた番組で、夜の8時から10時までの2時間=120分なので1.2.0なのだと思う。
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松野こうき
当時よく聴いていたのは、毎週金曜日を担当していたシンガーソングライターの松野こうきの回。 今回見つかったのは、この松野こうきの録音だった。テープでは上書き録音されてしまい数分程度しか残っていないが、当時の雰囲気と記憶がよみがえる。
松野こうきと言えば、軽妙な下ネタトークが人気(?)だった記憶がある。本人はどう思っていたのか分からないが…。 私が最初に買ったLPレコードは松野こうきのアルバムだったと思う。
彼はフォーク系のシンガーソングライターで、浜松西武のイベントホールでのライブに私も行った。 松野こうきは長髪だったが、私は中学入学直前で坊主頭だ。
アンクル井出(井出孝)
ほかにも聴いていたのが、火曜日の井出孝と月曜日の國本良博。
井出孝は「アンクル井出」とも称して、年齢は若干高めだったと思う。SBSのアナウンサーではない(相方でSBS女性アナがついていた)。 リスナーの恋文代筆コーナーに小学生だった私は興味津々だった。恋愛なんて分かっていなかったが「大人にはそういう世界があるんだな」と予習した気分になっていた。
國本良博
國本良博はSBSのアナウンサー。バンド「ケッタウェイズ」での活動をよく覚えている。 私がラジオで聴いていた当時はビートルズのカバーが多かったように思う。 小学生だったせいか、英語だったせいか、あまりピンと来てなかった。
ラジオというメディア
なんとなく当時は、「トークはAM、 音楽はFM」のような区別があった。今ではFMもトークが主体だ。 当時すでにラジオはメディアとしてはマイナーな部類だったと思うが、深夜放送は一部の若者に人気だったし、エアチェックの文化は80年代前半までは残っていた。
今のYouTubeやSNSと比較すると、ラジオとリスナーとの距離感はかなり独特だったと感じる。 今でも深夜放送はそういう距離感なのかも知れない。 ラジオが持つこうした空気はマンガの「波よ聞いてくれ」でも描かれている。