サックスなんて吹かないのにSax Worldを買ってみました。 “1970~80’s J-フュージョン サックス特集”とあるので、ついつい…。
もともとはLight Mellow on the web ~ turntable diary ~ で金澤寿和が「気合い入れて書いた」的に書いていたので興味を持ったのがきっかけです。
実際、金澤寿和による「サックスから見たJ-フュージョンの歴史」はコンパクトにまとまっていて、日本のフュージョン・シーンの流れを再確認するにはちょうど良いかもです。 サックスが入ってない日本のフュージョンもあるわけで、まとめ方は苦労したんじゃないかと。 まあ、当然捉え方は人それぞれという部分はあると思いますが…。
ぼくの目当ては伊東たけし、青柳誠、本多俊之、MALTA、勝田一樹のインタビューです。 勝田一樹は…というかDimensionはよく知らないな…。80年代だったけ?
伊東たけしのインタビューは結構面白かったですね。サンボーンにピンときたというのが、やはりそうかと。 サンボーンほど豪快でもないし、ブルージでもないのが伊東たけしの個性ではありますな。 好きなアルバムが”R-E-S-O-R-T”だというのも意外です。
MALTAが藝大卒で、アメリカに渡っていたというのは知りませんでしたね。 “High Pressure”の頃から、テクニックがすげー安定しているなーと思ってましたが、そういうことか。
NANIWA Expressの青柳誠はキーボードとの両刀遣い。 「すぐに曲を吹きたがるので、なかなかうまくならない」というのが興味深いですね。 なまじキーボードが弾けるという背景もあるのかも、と思いました。
そう言えば、キーボードとサックスの両刀遣いという意味では、中村哲もいたな。
前から思っていましたが、概して、サックス・プレーヤーは華がありますよね。着る服もおしゃれだし。 なんとなく、大学のジャズ研でもギター弾く人は地味な格好をしがちで、下向いて弾く人が多いイメージ。
それに対して、サックス・プレーヤーはシュッとした服を来て、髪もキレイにしているイメージでした。 もちろん偏見だと思いますよ。でも、伊東たけしとか本多俊之とか、やっぱり華やかさがありました。 ギターからは、サックスってそういう少しコンプレックス混じりで見てしまいます。