Roberto Gattoはイタリアのドラマーで、わりと有名なジャズ・ミュージシャンとの共演が多いようですね。
このアルバムはジョンスコをフューチャーしているということで買った一枚。 というか正確には”There Will Never Be Another You”を目当てで買いました。
これはドラムとギターのデュオという、演奏する側からするとなかなか難しいフォーマットでの録音です。 しかし、そこはジョンスコ。いつもの凄まじい集中力を感じさせる演奏です。ぼくは完コピを目指してかなりの時期コピーしていました (結局完コピはしなかったような気がします…)。
ジョンスコは7曲中4曲に参加しています。 “There Will Never Be Another You”以外でもジョンスコ節は絶好調なのですが、いかんせん曲がいまひとつな感じはします。 それくらい”There Will Never Be Another You”が出色の出来ということです。
もう一人ギタリストが参加していますが、買った当時(1990年ごろ)こちらはパット・メセニーの劣化コピーにしか聴こえなかった…。 サウンド・フレーズともに、なんとなくメセニーっぽさがあって、アルバムとしては敬遠してしまった。
話を”There Will Never Be Another You”に戻すと、ギターとドラムのみなのでギターフレーズをコピーしやすい。
スタンダード曲でのジョンスコのフレーズ・アプローチの考え方もうかがえて、とても勉強になります(なりました)。 コピーしていた当時は、わりとオーソドックスな音階でもジョンスコが使うと独特のフレーズになるのを感じていたのを覚えています。 アウトとかコンディミとかはあまり多くなかったと記憶しています。