Linux デスクトップを使って幸せな人 / 幸せになれない人

ぼくは20年以上Linuxデスクトップを使っています。

自分はLinuxデスクトップを使って割と幸せだと思っていますが、そうでもない人もいますよね。

イマドキはクラウド上のサービスもあるので、webページ閲覧やメール、動画を見るくらいなライトな使い方ではOSの違いは重要ではないです。

それでも、もう少し踏み込んだ使い方をする場合はOSの違いで楽になったり、苦労したりすることになります。

Linuxデスクトップを使うと幸せな人

Unix由来のツールをよく使う人

Emacs, Vim, LaTeX, Fortran/Python/Ruby/PerlなどのUnix由来のツールや言語はインストールが楽です。

大抵のディストリビューションではパッケージも準備されているので、インストールで苦労することはないでしょう。

Emacs

ぼくの経験上、EmacsをWindowsで使うのは鬼門が多いと思います。とくに他のツールと連携したい場合はCygwin系を使うか、スタンドアローン系のビルド版を使うかで設定などが違います。Emacsを使うのはLinuxの上の方がずっと楽です。

Mac OS上は使ったことがないのでよく分かりません。

LaTeX系

LaTeX系を使いたい場合もLinuxの方がインストールは楽です。そもそもインストールする場所(ファイルの置き場)、PATHなどで悩むことがありません(PATHを通すことは必要ですが、システムでPATHが通っている場所にインストールするのでLaTeXのために設定する必要はない)。

デスクトップ環境などカスタマイズが好きな人

デスクトップ環境の選択肢がかなりあります。 ユーザーが欲しいものが揃っているかは別として…。

windowの動作やキーカスタマイズもかなり柔軟です。Windows風にもできるし、伝統的なX-Winow系なフィールを残すこともできます。

幸せになれない人

MS Officeを使いたい

Office系はLibreOfficeがありますが、コンパチビリティは今ひとつの部分はあります。 LibreOffice系の表計算の情報はネット上は少ないですし。

Excelをバリバリ使いたい人はあまり幸せではないでしょう。

DTMをしたい人

DAW系のソフトはあるはありますが、情報もすくないので苦労すると思います。ここはおとなしくWindowsやMacを使う方が幸せでしょう。

動画を編集したい人

最近はOpenshot, Kdenlive, shotcutなど安定しているようです。数年前までは使い物になるものはない状況でした。 WindowsやMac上のソフトの方が情報は多いので、今のところはLinuxよりはそちらの方が幸せになれそうです。

英語が苦手な人

設定ひとつとっても、有用なネットの情報の多くは英語で得られます。日本語の情報も多いですが、英語が苦手な人は得られる情報が少ないため、余計に苦労することになるでしょう。

有料ソフトを多く使う人

有料の簡単な便利ソフトはWindowsの方が豊富ですので、それらを多く使う人はLinuxではフラストレーションが溜まるでしょう。

たとえば宛名ソフトのようなものはLinux上はほとんどありません。

政治的な理由でWindowsを使いたくない人はどうか?

では、Microsoftが嫌いとか、商用ソフトを使いたくないという理由でOSを選択する人はどうでしょうか。

そういう人は自分の信条とスキルで幸せにもなれるし、不幸せにもなれるでしょうね。