ストレート・アヘッド路線のジョンスコの名盤です。(世の中的にどう言われているかは知りませんが…。)
前作のフラット・アウトがストレート・アヘッドとニュー・オリンズR&B路線が混ざって散漫気味でしたが、こちらは割と統一感があります。
フロントはジョー・ロバーノとジョンスコのニ頭スタイルで、同時期にはマイク・スターンもボブ・バーグとで二頭スタイルでしたね。 このアルバムはジャック・ディジョネットとチャーリー・ヘイデンが参加しているので、ちょっとした「スーパーバンド」。
ぼくの場合は、全体的にディジョネットのドラムに耳がいってしまう。ライド・シンバルやタムの音がディジョネットだと分かります。 存在感があるのに、バンドの中ではスペースがすごくあるように聞こえる。
最後の”Fat Lip”はかなりロック(?)な演奏で、張り詰めた雰囲気に引き込まれます。 この曲のドラムソロはめちゃカッコいい! しっかりテーマに戻れているのはジョンスコだけというのが笑えます。
アップテンポの曲やしっとりした曲、ロックな曲とバリエーションが豊富なアルバムで、11曲と多めなのに飽きずによく聞きました。 なかでも”Since You Asked”, “Flower Power”, “Nocturnal Mission”, “Time and Tide”などのバラード系が好きでした。 “Flower Power”は名曲。イチオシです。