“Mediterranean Sundance/Río Ancho” はアル・ディ・メオラの”Elegant Gypsy”にも収録されていますが、こちらの演奏のほうがライブ感あってスリリングですね。
これを最初聴いた時は、マクラフリンは要らないなーと思ったものですが、ギター・デュオよりはバリエーションがあって飽きないですね。 アル・ディ・メオラとパコ・デ・ルシアと並んでも見劣り(聞き劣り?)しない人となると、限られますから絶妙の人選でしょう。 最後の”Guardian Angel”はマクラフリン作の良い曲です。
とは言え、アル・ディ・メオラが素晴らしくて、マクラフリンの影は薄いと思えてしまう。 パコはガット弦なので、違いが分かりやすいのですが、スチール弦のマクラフリンはどうしてもメオラと被ってしまいます。 アル・ディ・メオラのミュートでプリプリいわせるフレーズは迫力があって、あとリズミックなピッキングはどうして耳がいく。
聴く人で持論はあるでしょうが、ぼくとしてはアル・ディ・メオラのピッキングの職人芸を愛でるアルバムです。 どうやったら、あのように粒が揃ったピッキングができるのか。