David Lindleyが2023年3月3日に亡くなった。
David Lindleyと言えば、Jackson Browneの作品への参加が思い起こされる。
実際にはJackson Browneの2作目 “For Everyman”から6作目の”Hold Out”までの5作品(ライブ盤のRunning on Emptyも含めて)に参加している。 Jackson Browneのキャリアの中では初期の重要な時期の盟友と言える。
ラップ・スティールのフレーズはこの時期のJackson Browneの曲のイメージと強く結び付いていて、主役ではないにしてもまさに立役者の役割だった。 特には”The Fuse”(“The Pretender”に収録)や”Running On Empty”(Running On Empty: 孤独のランナーに収録)のラップ・スティールは伸びやかで切り込み鋭く曲の顔だ。
個人的にはDavid Lindleyが参加しているアルバムのほうが、参加していないアルバムよりも好きなものが多い。 80年代以降は、Jackson Browneの作風も変わっていることやアコースティック感が減っているせいもあるな。
風貌も親しみやすい印象だった。 ユーモラスなボーカルは”Stay”(Running On Empty: 孤独のランナーに収録)で聞けるのでぜひ。