「ジャズ初心者は何から始めるべき」の問いに本気で答える動画

ピアニスト二見勇気による動画。

この動画は比較的まじめに解説しているので、安心して見ることができる。

「ジャズ初心者は何から始めるべき」などという、ぼんやりした質問への直球の答えがある。

「自分の好きなピアニストを見つけること」「好きなサウンドを見つけること」

これに尽きる。

「ジャズ初心者は何から始めるべき」なんて質問を聞くと、自分の場合は「お前はどうしてジャズに興味を持った?」と小一時間問い詰めたい衝動にかられる(実際にはしないが)。

こういう問いはChatGPTに聞いてみると良いかも知れない。

ジャズの初心者の方へのアドバイスですね。まず最初に、指を鍛えるためにピアノの鍵盤に毎日10時間座りっぱなしで弾き続けることをお勧めします。ただし、それができるのは指が10本ある場合のみです。指が足りない場合は、追加の指を手に入れるか、他の楽器を検討してください。

また、ジャズ用語を学ぶのも重要です。例えば「ブルーノート」とは、音符が悲しい気分になるところでしょうか?いいえ、それは違います。ブルーノートは音楽的な表現で、ジャズの中で特に重要です。ただし、なぜ「ブルー」なのかはジャズの奥深さの一端で、そこに迫るのは勇気がいります。

最後に、ジャズの演奏者として成功するためには、クールで余裕のある笑顔が不可欠です。ステージに立つときはいつでも、まるで「私はジャズを楽しんでいるかのように」見せかけることが大切です。でも、それができるようになる前には、まずは楽しんで練習することから始めましょう。良いジャズの旅を!

あまり面白い答えになっていない。 ジャズについては、さすがのChatGPTのジョークも不発っぽい。

なお「お前はどうしてジャズに興味を持った?」という質問への「かっこいい答え」は

「ジャズに興味を持った理由?それはさ、普通の音楽では指先のエクササイズに物足りなさを感じていたんだ。 だから、ジャズの複雑なリズムと謎めいたコード進行に挑戦しようと思ったんだ。結果、指がジャズのリズムに追いついて、私の人生もちょっとだけジャズ調になったような気がしてさ。」

だとさ。

キザな答えが逆に間抜けに聞こえて素敵かも知れない。

「ジャズが好き」に気をつけろでも似たようなことを書いたが、「ジャズを聞く」とか「ジャズが好き」などとシレっと言う言葉を自分はまったく信用しない。 「では、どんなの聞くの?」と尋ねた時の答でだいたい、どれくらい好きかは判断できる。

ドラムをやっている人とそういう会話になって、「どんなドラマーが好きなの?」と聞いたら「スティーブ・ガッド!」という答えが返ってきた時は、自分も数秒フリーズした覚えがある。たしかにスタッフみたいなサウンドをジャズと捉える人もいるかも知れない。

Jim Hall の Conciertoでも叩いているしね。

ただJim Hall の Conciertoはジャズとは違う何かのために(つまりは大人の事情かなにかで)、スティーブ・ガットを起用したのだと勝手に信じている。 だって、ドラムだけが自分の知っているジャズではない。(ジャズのジャの字も知らない頃に初めて聞いた時は自分もよく分からなかったけどね。)

ちなみに二見勇気の動画での自分のお薦めはこれ :