ようやくGT-1000を買った。GT-1000は2018年に販売開始したから、今さら感はある。以下はあくまで個人の感想だ。 (ちなみにKemperは2011年発表からモデルは変わっていない。GT-100は2012年発表で実はKemperより後。)
GT-100は売ってしまったため直接の比較はできないが、聴感上はかなり音が良い印象を持った。 クリーンというより、聞いて「良い音」だと感じる。語彙が足りなくてうまく表現ができないが、「音質」は違って感じる。
目次
Pre-amp
モデリング・アンプ
モデリング・アンプはGT-100より改良されていると思われる。 マーシャルのモデリングはだいぶ違うように感じる。 一方でBognerはGT-100との違いは少ないように思えた。
特にTwin ReverbをモデリングしたものはGT-100よりずっと良いと思う。 かなり前にTwin Reverbを実際に弾いた時の感触に近い気はする。 Tweedも使いやすくなっている感じ。
一方で歪み系はモデリング・アンプの数が若干減っている。たとえばPeavy 5150は無くなってしまった。これは正直痛い。 Rectfier Vintage mode, Hughes & Ketner AMP3, Soldano SLO-100などもなくなっている。
BOSSのオリジナル・アンプ
一方でBOSSのオリジナルのアンプ群は若干だが増えている。これらで音作りで探求すれば、5150的な音も作れる(はず)。
“BOUTIQUE”というアンプは個人的にかなり好みのタイプで、もしかするとダンブル系なのかも知れない。 MAXIMUMはマーシャル系だがマーシャルのモデリングより使いやすい。 JUGGERNAUTはメタルサウンド向けとのことだが、歪みを抑え気味でも使いやすい。
BOSSのオリジナルのアンプ群の傾向として、全般的にトーン・コントロールがシビアだ。 そしてアンプごとにシビアの度合いが若干異なる。 シングル・コイルでキンキン・キーキーする場合はベースを調整すると良くなったりする。
機能面
機能的には上位機種ということでGT-100よりも充実度が増している。 divider, mixerの数が増えていたり、FXが4つに増えていたり、Delayも4つ、EQも4つ設定できる。Send/Returnも2つある。
使い切れない気もするが、Delayが多く設定できるのは嬉しい人も多いのでは。 Divider-Mixerを入れ子にして(アラン・ホールズワース的な)4パラのDelayも可能だ。
MDP系のペダル・プリアンプ
あまり試していないが、MPD系のペダル、アンプもあって値段だけでもお買い得だ。
特にコンプレッサーはかかりが自然で、常時onでも良いくらい。自分は応答が遅れる感じのコンプレッサーが苦手なので普段はほとんど使わないが、X-COMP は良いかもと思う。 そう言えばコンプレッサーのパラメーターに圧縮比が加わってDTM的な感覚で音のつぶれ具合を把握しやすくなった。ただパラメーターが増えて混乱するかも知れない。
歪み系のエフェクター
DIST、RATはGT-100よりもコンパクトの歪みに近い気がした。
CENTAURのモデリングが加わっている。これは(実物を知らないが)使いやすい歪みと感じる。
Natural ODをよく使うのだけど、これはGT-100より良い感じの張りを加えてくれる。GT-100は歪みが若干汚なくなる感じがした。 Warm ODはGT-100では中域が出過ぎに感じていたが、気のせいかGT-1000のほうが使いやすい音に聞こえる。
解説動画
元B◯SSのshuさんが解説している動画。これは必見。続きが待ち遠しい。
おわりに
GT-100を買ったのは2015年末で、その2年半後にはGT-1000が出ていた。てな感じで相変わらず自分は周回遅れなのだ。 すぐにまたBOSSの次のフラッグ・シップが出るかも知れない。次はGT-10000なのか。
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