イケメン発言は許されるのに…職場に潜むダブルスタンダード

先日、職場でこんな会話を耳にした:

「(社内の)イケメンの◯◯さんと話をすると仕事の話でもドキドキしちゃう」

これは社内の女性との雑談のなかでの一節である。

雑談なので聞き流したが、ふと考える。 もしも似た内容を男の自分が話したなら、どうなるだろうか。

もしもオッサンが

「(社内の)綺麗な◯◯さん(女性)と話をすると仕事の話でもドキドキしちゃうね」

などと口走った日には、社内のどこかに通報されて注意を受けても不思議ではない。

不思議なのは、女性が言った場合はお咎めなくても、男性が言うと問題ありとされることだ。 これはまさにダブルスタンダード。

これは家庭内でも似た空気がある。特定の女優さんの容姿が好みとは何となく言いづらい。 奥さんは「◯◯くん、かっこいい」と無邪気に言えるのに。

モデルや俳優業ならまだしも、仕事の席で「イケメン」「美人」と言われても喜ばない人もいる。 言った側が「容姿で他人を判断する人」という印象を持たれるリスクもある。

「(社内の)イケメンの◯◯さんと話をすると仕事の話でもドキドキしちゃう」なんて言って得することは何も無い。 男女を問わず、ビジネス上での容姿コメントは地雷である。

姉御、そのドキドキは胸の内に秘めておくのは花ですよ。