Everybody Wants Eddie!! エディ・ヴァン・ヘイレンに捧ぐ

エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなって5ヶ月近く経ちます。

エディ関連の出版物が続々と出てきますが、なかでもこれが良くまとまっている感じです。 (全部をチェックしているわけではありませんが…。)

ぼくも彼に対しては80年代までは「底抜けに明るい」イメージを持っていましたが、闇の部分もあったのが分かって「ああ、やっぱり」という感じはします。 かなり前に「素面でステージに立ったことがない」というインタビューを読んだことがあったので、相当なのかと思ってましたが、ここまでとは。

アルコール・喫煙・コカインなどの問題を抱えながら、あまりそうは見えなかったのは兄弟や家族の力が小さくなかったのかも知れませんね。

デイヴィット・リー・ロスとの関係、テッド・テンプルマン、アラン・ホールズワースとの関係なども興味深く書かれています。 仲違いや、言うことが変わったり、彼なりのジョーク(電圧を上げるとか弦を茹でるとか)についてもニュートラルに書いてあって好感が持てます。 このムックは影の部分にもタブー視せずに触れて依存症や病気の問題に苦しんだギター・ヒーローの姿を淡々と伝えてくれる。

功績の部分もたっぷり書かれているので、そこそこ知っているつもりでもかなり新鮮です。 仕事の合い間に読むとついつい没頭してしまうので危険です。

特に使用ギターの変遷やMusic ManやPeavy、EVHブランドでの開発に関する箇所は整理されていて分かりやすい。 かなりマニアックで、毎月Young Guitarを買うほどでもない人でも、これは買って損はないでしょう。

写真が豊富で、さすがYoung Guitar。 若々しい頃の写真は今見ても眩しい。やはり真剣な顔よりは笑顔の写真が多い。 でも、その笑顔の下に隠れた別の顔があったのを知った今となっては少し違って見えますね。