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ガザでポリオワクチン集団接種の報道
ガザでポリオワクチン集団接種を実施したことが美談として報じられている: ガザでのポリオ集団予防接種 極めて困難な状況下、2回目を完了 94%の10歳未満児に投与
ユニセフ(国連児童基金)などが、ガザ地区でここ数週間、3フェーズに分けて実施していたポリオワクチンの2回目の集団予防接種が昨日完了し、 10歳未満の子ども55万6,747人がポリオワクチンの2回目の接種を受け、2歳から10歳までの子ども44万8,425人にビタミンAが投与されました。
自画自賛しているね。どこが美しいか考えてみよう。
ポリオとは何か
病気や医療については Google 検索やAI(これも基本的にはwebの情報だから)の情報はあてにならない。
なので書籍から引用する。
まずは、この本から引用する。
1955年までは、急性弛緩性麻痺(AFP)や筋肉痛などの症状でポリオと診断していました。しかし、それ以降は、これらの症状を呈する子供の検体(便や血液)を細胞培養に振りかけて、細胞が死滅するかどうかなどを検索するという方針に切り替えられました。ここで目出度く細胞が死滅し、ポリオウイルス抗体なるものでその細胞死滅効果がなくなれば、それはポリオウイルスが原因であるということではじめて急性弛緩性麻痺(AFP)の原因がポリオウイルスであると診断するようになったのです【141】。この診断方法に切り替わると、ほとんどの症例でポリオウイルスの存在を証明することができなくなりました(この時点で、ポリオの原因がウイルスではないということを暴露している)。したがって、おのずと急性弛緩性麻痺(AFP)の原因を他の疾患に付け替える(reclassification)ことになります。これをもってWHOは、ポリオを撲滅したと言っているのです。
ポリオワクチンが登場する1955年までポリオと診断されていた急性弛緩性麻痺(AFP)の原因は、今度はギラン・バレー症候群(Guillain-Barré syndrome)、重 症筋無力症、横断性髄炎、ポリオ以外のエンテロウイルス(手足口病を引き起こすエンテロウイルスA71(EV-A71)やエンテロウイルスD68(EV-D68))やウエスト・ナイルウイルス(West Nile virus)、無菌性髄膜炎、慢性疲労症候群などと診断されるようになりました【142】。
次はこの本:
ワクチンが広範囲に使用されるようになる以前、様々な明らかに異なる病気が「ポリオ」と一括りに呼ばれていた。ワクチンが広く受け入れられてからはポリオ ウイルスによる病気とそれ以外の病気を区別するようになった。以下は1958年[ポリオワクチン導入の年]以前ならポリオと診断され記録されていた病気の リストである。
- コクサッキーウイルスやエコーウイルスといったエンテロウイルス[腸管ウイルス]類
- 原因不明の先天性の梅毒
- ヒ素およびDDTによる中毒
- 横断性脊髄炎
- ギラン・バレー症候群
- 多種類のワクチンを含む筋肉注射により誘発される四肢の麻痺
- 手足口病
- 鉛中毒
これらの症状は現在でも存在している。つまりポリオワクチンでは防げなかった麻痺なのだ。
ポリオの症状は変化したかもしれないが、それはペンの力によって書き換えられたからである。または診断技術、生命維持技術、理学療法の進歩によって症状が変わったのである。
1958年以前はポリオを確定診断するときに臨床検査を行わなかった。1954年にポリオワクチンの治験が始まるまではポリオの診断基準は大変いい加減なものだった。ワクチンが市場に出回る前に、医療保健の専門家たちは用心深くポリオを観察するようになった。治験の後、専門家たちは誰がポリオを発症したか、ワクチン接種をしていたか未接種だったか、を注意深く見守った。そしてワクチン接種済みのグループに麻痺が起こったらポリオ以外の病気に診断するようにした。バーナード・グリーンバーグ医師はノースカロライナ大学公衆衛生研究所、生体構造機能学の学科長でありアメリカ公衆衛生協会の評価基準委員会の議長であった。彼は1960年に以下のように述べている。
「1954年以前、内科医が麻痺性のポリオを報告する場合、患者に入院費用の補助を出すことで恩恵を与え、感染症の病気を報告することで地域に貢献していた。当時のほとんどの保健局は世界保健機構(WHO)の定義に沿った診断基準を採用していた。WHOの定義は「脊髄性麻痺ポリオ:麻痺を伴わないポリオの症状に加え、最低24時間おいた2回の診断時に1つ以上の筋肉群において部分的あるいは完全な麻痺が見られること」である。ここで注目すべきなのは「最低24時間おいた2回の診断」が必要な最低限であったということだ……実験室での検査や[24時間以上]の麻痺の残留は、診断基準に含まれていなかった。」
1954年以前の医師たちは短期間(24時間)であっても、麻痺を示す患者はすべて「ポリオ」と診断していた。ソークのワクチンは1955年に市場に出たが、この年、ポリオの診断基準はもっと厳格になった。症状が現れてから60日以降にも麻痺の残留が見られない場合は麻痺性のポリオとは診断されなくなった。麻痺を示した患者のほとんどは60日以内に快復するので、この診断基準の変化によって麻痺性ポリオの診断記録数が大幅に変わった。グリーンバーグ医師は以下のように述べている。
「1955年の診断基準の変化によって、我々は新しい病気、つまり長期間続くポリオ麻痺を「ポリオ」として報告することになった。診断基準はその後も細かくなっていった。コクサッキーウイルスと無菌性髄膜炎がポリオとは診断されなくなり、別の病名が付けられた。1954年以前はこれらの病気のうち多数が麻痺性ポリオと誤って診断名が付けられていた。このようにして、診断基準を変化させただけで麻痺の発生数は1955年から1957年にかけて減少することがあらかじめ決定されていたのである。ワクチンが使用されてもされなくても患者数は減少したのだ。」
つまり、ポリオはワクチンで減少した証拠は存在しない。だから、ワクチンを接種する意味はない。 意味がないワクチンを推進することが美談たる所以か。 意味がないワクチンを推進する意図は別のところにあると考えるのが自然だ。その意図は何だろうか。
誰がこの美談の推進者か
この美しいお話はWHOが推進している: ガザ地区で25年ぶりにポリオが発生。WHOが緊急接種を開始。 – 世界の子どもにワクチンを 日本委員会
そのWHOの出資者はだれか。この情報はWHO | Programme Budget Web Portalで確認できる。下は2025年1月時点での情報だ。

この時点ではアメリカ、Bill & Melinda Gates Foundation、GAVI Alliance、 European Commissionが上位4つの出資者になっている。
トランプ政権はWHOから脱退することになっているからアメリカを抜かすと、Bill & Melinda Gates Foundationがトップになる。 ビル・ゲイツといえば優生思想の持ち主として知られている。美しいお話の臭いがプンプンするね。
なおゲイツ君はインド庶民の怒りを買っている: インドの庶民を激怒させたビル・ゲイツ…大富豪はこの国に何をした?|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
人類補完計画人口抑制計画と言われるものが着々と進行しているという「陰謀論」もあるよ
おまけ
アメリカ以外がどういう組織なのかChatGPTに訊いてみた:
ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation, BMGF)とは?
ビル&メリンダ・ゲイツ財団(BMGF)は、世界最大級の慈善財団で、主にグローバルヘルス(公衆衛生)と貧困削減に取り組む非営利組織です。2000年にマイクロソフト創業者のビル・ゲイツと元妻メリンダ・フレンチ・ゲイツによって設立されました。
財団の主な特徴4>
- 目的
- 感染症対策・ワクチン開発支援
- 貧困削減と経済開発
- 教育支援
- 気候変動対策
- ジェンダー平等推進
- 資金規模
- 総資産:500億ドル以上(約7兆円)
- 累計寄付額:800億ドル以上
- 年間支出:約60億ドル(WHOやGAVIなどの支援に使用)
- 主なパートナー
- 世界保健機関(WHO)
- 国連児童基金(UNICEF)
- GAVIアライアンス(ワクチン普及)
- 各国政府・大学・製薬企業・NGO など
主な活動
1. グローバルヘルス(感染症対策・ワクチン開発)
- ポリオ根絶運動
→ WHOと連携し、ポリオワクチン普及に数十億ドルを拠出- マラリア・結核・HIV対策
→ 新薬・ワクチン開発の資金提供- COVAX支援(COVID-19ワクチン供給)
→ GAVIと協力し、低所得国へのワクチン提供を支援2. 貧困削減・経済支援
- 農業支援(アフリカ・アジア)
→ 気候変動に強い作物の開発・普及- 金融サービス提供(モバイルバンキング推進)
→ 貧困層向けのデジタル金融プラットフォーム開発3. 教育支援
- 米国の教育改革(学校・大学への資金提供)
- STEM教育推進(科学・技術・数学分野の学習支援)
影響力と批判
影響力
- WHOへの最大の民間資金提供者(年間数億ドル)
- GAVIアライアンスの主要資金源(ワクチン開発・供給)
- ポリオ根絶計画の中心的役割
批判や懸念
- 資金の影響力が大きすぎる(WHOやGAVIの意思決定に影響を及ぼす可能性)
- 製薬企業との関係(ワクチン開発支援の一方で、一部の特許保護を擁護する動きも)
まとめ
✅ 世界最大級の慈善団体で、感染症対策や貧困削減に多額の資金を投じている。
✅ WHOやGAVIなどと協力し、ワクチン普及や公衆衛生改善に貢献。
✅ 一方で、資金力が大きすぎるため、意思決定への影響力が懸念されることも。全体として、世界の公衆衛生と社会課題解決において最も影響力のある慈善団体の一つです。
GAVIアライアンス
GAVIアライアンス(GAVI, the Vaccine Alliance)は、途上国におけるワクチンの普及と予防接種の促進を目的とした国際的なパートナーシップ組織です。2000年に設立され、世界中の子どもたちが命を守るワクチンを受けられるよう支援しています。
GAVIの主な特徴
- 目的
- 低所得国の子どもたちにワクチンを届ける
- 感染症の流行を防ぎ、公衆衛生を向上させる
- ワクチンの供給を安定化させ、価格を抑える
- 主要なパートナー
- 世界保健機関(WHO)
- 国連児童基金(UNICEF)
- 世界銀行
- ビル&メリンダ・ゲイツ財団
- 各国政府や製薬会社、民間企業、NGOなど
- 資金源
- 各国政府からの拠出(米国、英国、ノルウェーなど)
- 民間財団や企業の寄付
- 「国際金融メカニズム」を活用した資金調達(例:ワクチン債)
- 主な活動
- 新しいワクチンの導入支援(HPVワクチン、COVID-19ワクチンなど)
- 既存ワクチンの価格低減交渉(開発途上国でも入手しやすくする)
- 予防接種プログラムの強化(各国の医療体制の整備)
GAVIの影響
- 設立以来、10億人以上の子どもにワクチンを提供し、数百万の命を救ったとされる
- 2020年にはCOVID-19ワクチンプログラム「COVAX」を主導し、世界中にワクチンを供給
GAVIは、公衆衛生の改善に大きく貢献している組織で、特に発展途上国における感染症対策の重要な役割を担っています。
欧州委員会(European Commission, EC)とは?
欧州委員会(European Commission, EC)は、欧州連合(EU)の行政機関であり、EUの政策立案や法律の執行を担う組織です。EU加盟国27カ国を代表する形ではなく、EU全体の利益を考えて活動します。
1. 欧州委員会の役割
✅ 政策の立案・提案
- EUの法律や政策を起草し、欧州議会とEU理事会に提案
- 環境、デジタル化、貿易、金融など幅広い分野をカバー
✅ 法律の執行・監督
- EU法の遵守を監視し、加盟国が違反した場合は制裁を検討
- 例: 競争法違反でGoogleやAppleに制裁金を科したことも
✅ EU予算の管理・資金分配
- EUの年間予算(約2,000億ユーロ)を管理
- 研究開発(Horizon Europe)、農業(共通農業政策)、環境(グリーンディール)などに資金を配分
✅ 外交・貿易政策の実施
- EUの対外貿易を管理し、自由貿易協定(FTA)を交渉
- 例: 日本との「日EU経済連携協定(EPA)」を締結
2. 欧州委員会の組織構造
欧州委員長(President of the European Commission)
現職(2025年時点):ウルズラ・フォン・デア・ライエン(Ursula von der Leyen)
任期5年、EU加盟国の首脳(欧州理事会)によって指名される
欧州委員(Commissioners)
各加盟国1名ずつ、計27名の委員で構成
それぞれが異なる政策分野(貿易、環境、金融など)を担当
官僚機構(Directorates-General, DGs)
各分野を専門的に担当する行政部門(DG貿易、DG競争、DG環境など)
3. 欧州委員会とEUの関係
欧州委員会はEUの主要機関のひとつで、EU議会・EU理事会と連携して運営されます。
EU機関 役割 欧州委員会(EC) 法案を起草・提案し、EU法の執行を監督 欧州議会(EP) ECが提案した法案を審議・可決(市民の代表) EU理事会(Council of the EU) 各国政府の代表が参加し、法案を最終決定 例:EU法が成立する流れ
- 欧州委員会が法案を起草
- 欧州議会とEU理事会が審議・修正・可決
- 欧州委員会が法律の執行を監督
4. 欧州委員会の主要政策
🔹 グリーンディール(Green Deal):EUの気候変動対策、2050年までにカーボンニュートラル達成
🔹 デジタル戦略:AI規制(AI法)、データ保護(GDPR)、5G推進
🔹 EUの経済回復支援:COVID-19の影響からの回復プラン「NextGenerationEU」
🔹 外交・安全保障:ロシア制裁、ウクライナ支援、中国との貿易関係管理5. 欧州委員会の影響力
✅ EU法の起草と執行を担うため、EUの政策を実質的にリードする組織
✅ 加盟国27カ国の経済・外交・環境政策に大きな影響を与える
✅ デジタル市場、環境規制、競争法などでグローバル企業にも影響を及ぼすまとめ
🌍 欧州委員会(EC)は「EUの政府」のような役割を果たし、政策立案・執行を担当
🏛 EU法の起草、加盟国の監督、予算管理、貿易交渉などを行う
🔎 特に環境、デジタル政策、競争法の分野で世界的に影響力を持つ欧州の規制や貿易に関心があるなら、欧州委員会の動向は要チェック!