下駄華緒・蓮古田二郎 / 最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常

祖父母、両親と今まで自分は6回火葬場に行っている。 小学校まで住んでいた家は市の火葬場の近くで、火葬場近くはマンモス滑り台があったりで遊び場の近くでもあった。 なので火葬場そのものは身近な存在だったが、火葬場という職場の知識はまったくない。

このマンガは火葬場の職員の実体験を交えたエピソードと職員ならではの思いがよく分かって、とても興味深い。

火葬といっても、ただスイッチを入れて焼くだけではないというのは知らなかった。 (かしまし歴史チャンネルでも、平安時代のお坊さんがいかに少ない薪で綺麗に火葬するかのテクニックで売り込むエピソードがあった。【知って得する平安豆知識】平安時代の葬送儀礼について) 火葬中に棒を駆使してご遺体の姿勢などを調整して、いい感じに骨になるようにするなど、興味深い。

人間の行き尽く先の姿を知るというのも、日々の生き方を見直すという意味でとても良いことだと思った。 肩書、名声、人脈を得ても死ぬときは火の中で骨になる。生前のものは何も持っていけない。 若い人も、死んだ後の姿について考える機会になるだろう。

骨壺のサイズが西と東で違うのは知らなかったな。