YOUNG GUITAR (ヤング・ギター) 2021年 10月号

高中師匠の特集なので迷わず買いました。

新しいインタビューは楽しい内容でおすすめ。 もともとケレン味がない人なので、安心して読めますな。

(ほぼ同時期のギターマガジンのほうは寺内タケシ特集です。インタビューを読んでみたけど疲れてしまい買わなかったな…。)

今年で68歳とのことで「やっぱり健康が一番だね」という言葉に重みがある。 70歳を目前にしてもツアーで全国を回れるのは、それだけでも大変なことです。

今年だけで和田アキラや村上ポンタ、和泉宏隆、と高中師匠と同年代や少し若いミュージシャンが亡くなって思うところはあるでしょうね。 過去のインタビューの再掲も豊富で、当時の師匠の心境が垣間見えてこちらも興味深い。

面白かったのが、Jolly Jiveの前ごろの「ガングロ姉ちゃん」のエピソード。 浅井愼平を紹介してくれたり、RAINBOW GOBLINの絵本との出会いを手引きしていたり(これはどちらかというと偶然)と、なかなかにすごい人との出会いだったのだな、と。

あと、ギターテックの松山普氏のインタビューは、仕事に対する高中師匠の横顔が浮かびあがって、これも面白い。

ライブは必ずプレイバックしてプレーの反省点を洗い出す、機材はツアー中でもどんどん変更する、などストイックな一面が分かって楽しめました。

まあ、ギターをコピーしていると分かりますが、高中師匠はかなり「カッチリ」弾く人なのでマネするだけでもかなり大変です。 高速ギタリストではないと謙遜されていますが、だからと言って全然簡単なプレイではないです。 (出典は忘れましたが)「あまりギターを練習しない」なんてインタビューもありましたが、全く信じられません。 練習せずにあれだけ正確に弾けるとは考えにくい。

あまり偉そうなことは言わない人で飄々としていそうですが、仕事の面で妥協しない部分は試行錯誤しながらも貫くということですね。 だからこそ、ずっと第一線で活躍できるのだと納得の内容です。

師匠にはまだまだ元気にギターを弾いて欲しいですね。