Space Circus / Fantastic Arrival

長らくCDが廃盤となり高値で取引きされていたアルバムがmp3で発売されていた。

これは1979年リリースのセカンド・アルバム。 キーボードがゲスト扱いの豊田貴志に交代している。

内容は素晴らしいと思うのだが、これで解散してしまったのもなんとなく分かるような複雑な気分ではある。

御叱りを受けることを重々覚悟しながら敢えて書くと、同時期にデビューしているプリズム、カシオペア、スクエアと比べてかなりマニアックなバンドという印象をこのセカンド・アルバムでは受ける。テクニックが売りでも、ある程度キャッチーさを持たないと客が付かないと思ってしまうのだ。

楽器を弾く自分ですら、このアルバムは正直しんどい。特にベースのボリュームはかなり大きく、曲全体のイメージがベースに引っぱられる。 ベースの演奏が悪いわけでは決してないのだが、楽曲としてメロディ・リズム・ハーモニーのバランスが良く聴こえないと聴く側は少々息苦しい。

てな訳で、貴重な音源が手頃な値段で入手できる状況は喜ばしいのだが、いざ聞いてみるといろいろ考えてしまうアルバムであった。

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