Led Zeppelin / Transmission Impossible

1月9日はジミー・ペイジの誕生日だ。

ジミー・ペイジほど、有名なのにちゃんと聞かれていないギタリストはいないのではないか。 「ヘタウマ」「雑」とか評する輩は、Led Zeppelinのアルバムを聞きこんでいないと思う。あくまで個人的な意見だが。

ジミー・ペイジは”Stairway to Heaven”, “Black Dog”, “Rock and Roll”, “Heartbreaker”, “Whole Lotta Love”など超有名曲以外にも良いプレイがたくさんある。 3rdアルバムや、”Houses of the Holy”, “Physical Graffiti”あたりの、ハードロックからちょっと外れた路線の曲などでのギターをぜひ聞いてもらいたい。 さらり弾いているので何となく聞き流してしまうかも知れないが、その懐の深さを知らず有名曲だけ聞いてジミー・ペイジを理解したつもりになるのは勿体無い。

最近入手したのは、いわゆるブートレグ系の音源でFM放送された録音。

録音されたのは1969年の1月から8月。 ファースト・アルバムのリリースが1969年1月、セカンド・アルバムが1969年10月。 セカンド・アルバムはイギリス・アメリカをツアーでまわっているなかで制作されたとのことで、その時期の演奏ということになる。 ほとんどがファースト・アルバムに含まれる曲で、こちれは完成した形で演奏されている。 一部Lemon Song(セカンド・アルバムに入っている曲)は断片的だったりするのは、時期を考えると興味深い。

音から推測するに、ギターも恐らくレスポール+マーシャルで鳴らしているように思う。 実際はアンプまでは正直分からないが、”The Song Remains the Same”で聞ける音に近い。 セカンド・アルバムからはレスポールの使用が始まっていると推測されるので、時期的には矛盾はしない。 付け加えると、テレキャスターを使う場合はもっとFuzzが強い映像があったと記憶していて、この録音ではそれほどFuzzを感じない。

Amazonのレビューでは「音質」の懸念があるようなものがあるが、自分が聞いた感じではギターの音量が大きいなどバランスは良くない録音はあるものの、そんなに悪い音質ではないと思えた。

演奏は”The Song Remains the Same”と比べると少し若々しくエネルギッシュに感じる。 アルバムでの”Heartbreaker”のソロに似たフレーズも出てきて、ニヤリとしてしまう。 指のスピードという観点では、おそらく絶好調の時期だと思われる。

ただブートのたぐいは、個人的には、スタジオ・アルバム、ジミー・ペイジが関わっているライブアルバムを一通り揃えてから聞くのが良いのではないかと思う。

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