Fuzz Face エリック・ジョン・モデル クローン

エリック・ジョンソンのFuzz Faceクローンを作りました。

回路図はいつものようにHomemadeFXさんのページから。(HomemadeFXさんのページは現在ないのでweb archiveをどうぞ。)

基板のハンダ付けは2年くらい前にして、放っておいたものでした。ポットやスイッチを配線してケースに収めました。 ちなみにトランジスタはシリコン(BC183C)です。

ケースに穴まで開けて放置していたものを配線しました。

完成したのがこちらです。ケースの色は本家に若干合わせたつもりです。

きっかけ

この動画を見てFuzz Faceが欲しくなりました。鈴鳴りサウンドが良いですね。

Soundhouseでのレビューを見ると、ゲインは高めとのことです(他のFuzz Faceを知らないので、ぼくは比較できません)。 (Soundhouseへのリンク(このペダルはSold outです): JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / EJ-F1 Eric Johnson Signature Fuzz Face )

たしかにエリック・ジョンソンの”Live In Europe”, “Sun Reprise”のようなサウンドは出ます。 ですが、ボリュームが上がりやすくセッティングがシビアに感じます。BossやMaxonなどと同じ感覚でいじると、かなり扱いにくい。 Fuzzツマミも変化が分かりづらい。

エフェクターの歴史のなかでも最初期のものですから、その辺りは考慮する必要はありそうです。

Fuzzの使い方

Fuzz Faceの使い方は大きく二つあると考えるのが良さそうです。 一つは、ふつうにFuzz的に使う。二つめは、ギター側のボリュームを絞って鈴鳴りサウンドを得る使い方。

ふつうにFuzz的に使う

ふつうにFuzzとして使う場合は、Fuzzツマミを適当に調整して好みのエグさにします。

Fuzzは歪みものに分類されますが、イマドキのオーバードライブやディストーションとは音の傾向がだいぶ違います。

ある意味かなり下品なサウンドが得られますので、それを生かすことを意識するのが良いと思っています。 音が潰れる感じになり、立ち上がりのエッジが削がれる印象です。どちらかというと、シンセっぽく加工される感触を強く受けます。

鈴鳴りサウンドを狙う

もう一つの鈴鳴り的なサウンドを得るには、Fuzzを小さめにしてギターのボリュームを絞ります。

これだと、適度に音にハリが出てきます。クリーン・トーンで少しパンチが欲しい時はこれが好みです。

音量が下がる場合はアンプやFuzzのボリュームで調整です。

イマドキの歪みペダルなどでも歪みを軽くすれば似た効果は出そうですが、TS系などは中域が強調されやすいのでいかにもTSを通しました的なサウンドになる気がします。GT-100でもNatural Overdriveをほんの軽く効かせても同じ傾向があります。

それに比べてFuzz Faceは中域が増えず、キラキラ感が増すように聴こえます。 ハーフトーンなども歪みが分からない程度にパンチが効いてくるので、ソロなどで少し迫力を増したいときなんかは使えそうです。

鈴鳴りサウンドが狙いであれば、EJモデルではなく、ジミ・ヘンドリックモデルでも良さそうです。

サウンドハウスさんへのリンクです。いわゆるFuzz Faceですね。顔っぽい。 JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / JHF1 Jimi Hendrix Fuzz Face Distortion

 JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / JHF1 Jimi Hendrix Fuzz Face Distortion

こちらはコンパクト・サイズ。 JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / FFM3 Fuzz Face Mini Hendrix

 JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / FFM3 Fuzz Face Mini Hendrix