Bruce Forman / Pardon me!

学生のころに買ったものを手放してしまったので、買い直し。

今聞きなおすと、ギターサウンドがとても良い。 このような、アンプ直に近いサウンドの場合はタッチとアンプのセッティングが命。 そういう意味で実力が分かりやすい。

ジャズギターの場合はサウンドがストレートなためか若いころは善し悪しがあまり分からなかったな…。

ブルース・フォアマンはピッキングが端正でリズムも正確で、なのにあまり窮屈だったり求道的な感じがしない。 今さらながら、もっと人気があっても良かったのにと思う。

まあ、自分も実はこの一枚しか持っていなかったので偉そうなことは言えない。 当時の自分はジョンスコばかりコピーしていたので、こういう正統的な感じのするプレイはあまりコピーする気がおきなかったのだと思う。

このアルバムは9曲中4曲がスタンダード、4曲がブルースフォアマンのオリジナル、残り一曲がデイブ・リーブマンの曲。

1曲目がコルトレーンの”Count Down”と曲自体の難易度が高く、さらにピッキングが多くて当時は苦手なスタイルというのもコピーを敬遠した背景にあった。ジョン・スコはハンマリング・オンやプリング・オフを駆使するスタイルで、そちらのほうが当時の自分は向いていたから。

90年代以降でこのような正統的な系統(ど直球)のジャズギターはありそうで、実はあまり多くないと思う。 (自分が疎いだけなのかも知れないけどね。) モダンと言えるかどうかは分からないが、ウェスやベンソンの流れを汲むモダンなギター・ジャズといった感じがする。