1976年のパット・メセニーのライブ音源。ラジオの音源らしく若干ノイズがあるところがあるが、全体としてはそれほど悪くない。 ジャケットはヒドいと思うけどね。
“Bright Size Life”が1975年録音で1976年リリース、”Watercolors”が1977年録音ということで、その間の時期の演奏ということになる。 “Watercolors”の収録曲も演奏している(“Watercolors”, “River Quay”, “Icefire”)。
アルバム”Watercolors”でのメンバーはベース以外は後のパット・メセニー・グループと同じ。 この音源もベースは Mike Richmond になっているが、そのほかはLyle Mays, Danny Gottlieb と後のメセニー・グループ。 ベーシストだけが固定してなかった時期なのかも知れない。
“Jazz WorkshopだからJazzを演奏しないとね”なんて言っているが、ジャズっぽいのは”There Will Never Be Another You”くらいで、残りは初期のメセニー・サウンドそのもの。ベースはエレクトリックだがフレットレスのようで、マーク・イーガンが弾いているかと思ってしまった。
そして一曲だけのスタンダードである”There Will Never Be Another You”は鳥肌ものの演奏。 ゲイリー・バートンに見出されるのは伊達ではない。速いパッセージもありつつ構成・展開ともに「すげー」。 独自な世界を作りあげてデビューを飾った当時22歳のパット・メセニーはさらりとこんなストレートなジャズを演奏をしてしまうのだ。