ギター・マガジンでのWes Montgomeryに関する記事の総集編。
たぶんWesの入門には最適なMookだと思う。カラー写真が多くて親近感が湧く。
ディスコグラフィも充実している。というか、これ以上のリストはそうそうないだろう。 メジャーどころ以外に、ライオネル・ハンプトン楽団時代の音源(ソロはないらしい)など1940年代~50年代のリスト、60年代のライブなどとても勉強になった。
インタビューの数は多くないが、それぞれ長め。
譜面は6曲。すべてギター・マガジンに掲載されたものを再掲だ。 ためしにコピーしてみるには良いと思う。どれくらい正確かは分からないが。
(かなり昔に全音から出ていたコピー譜の”Fly Me To The Moon”はあれだけ短い曲なのに間違いが多くて少し驚いた。 蛇足だが、このタブ譜集についていた宮の上貴昭の解説は情報が少なかった時代背景もあって鵜呑みには出来ない。)
親指のピッキングは慣れが必要だが、ダウンだけなら意外と習得できる気はする。 ただし、アップは指のどこでピッキングするかで結構悩む。 おそらく爪は使わないほうがWesの音に近くなるが、スムーズにアップ・ピッキングするには試行錯誤が要ると思う。
オクターブ奏法は左手の押弦のタイミングと右手のピッキングがシンクロしないと良い音で鳴らない。
弦移動や若干のポジション移動がある場合はそこそこ感じが似るが、逆に半音での動きやスケールをなぞるような場合に滑かに鳴らすのは練習が必要だ。 これがオクターブ奏法での鬼門かな。