ニール・ラーセンの古いアルバムを聴こうと考えて、10年振りにレコードの環境を整えています。
ここでは環境の紹介と、静電気対策の自分なりの答えについて書いてみます。
目次
環境
プレーヤー
プレーヤーはTechnics SL-1200 mk4です。
正直、当時はこれしか現行品がなくて選択肢がなかったというだけで選びました。 でも、良い買い物だったと思います。
プリアンプ
プリアンプはエレキットのTU-875です。これはFETと真空管のハイブリッドです。
電源はスイッチング電源だと思います。 キットですが入力も4系統あり、切り替えも簡単に出来て名機だと思いますね。
レコード掃除グッズ
レコードはお掃除が大事です。今のところ、水道水でじゃぶじゃぶ洗うスタイルに落ち着いています。
レーベルの保護具
レーベルの保護具はNagaokaのものを使っています。 O-リングが甘いのと、締め付けのツマミも曲っていて品質的には少しビミョーです。しっかりして欲しい。
洗浄方法
洗浄はぬるま湯に食器洗剤を入れて、レコードを浸します。ここは数分かけて、ゴミを浮かせているつもりです。
その後は濡れたままベンコットで溝に沿って2周ほど拭いています。 拭くたびに洗剤水に浸しては戻して拭くを繰り返しながら。これは湿式のクリーナーと似た作業を想定しています。
ここまでが濡れ雑巾での掃除で、これを拭きとります。
これもベンコットを使います。1枚で普通は拭きとれます。
食器洗剤の水切れの良さが効いているのかも知れません。
ベンコットは半導体の業界では当たり前のものですね。Viscoも良いですが、同等なのにベンコットの3倍くらいの値段になっています。
違いはあるのかも知れませんが、ぼくはベンコットで満足しています。
以前はバランス・ウォッシャーを使っていましたが、やはり少し高価というのと成分が明かされていない、という点がひっかかります。
乾燥
乾燥はCan☆Doで買った食器立てを使っています。安いのと、コンパクトなので今のところはこれで満足しています。
このスタンドの場合、同時乾燥は最大3枚までなので、もっと乾燥したい時は別のものを考える必要がありますね。
乾燥は基本的に扇風機の風をあてています。これで30分以内に乾きます。
静電気対策
結論から言うと、今のところ、アースと静電気防止のハンド・リストが効果がありそうです。
アースはエアコンのコンセントのアース端子からHOZANのアース端子台に接続しています。
それに静電気防止のリスト・バンドをつないでいます。 盤をひっくり返すときやホコリを飛ばすときにリスト・バンドをしています。
静電気はプレーヤーで回している時に帯びる
ぼくの環境では、静電気はレコード・プレーヤーに乗せて回している時に帯びるようで、洗浄の後はほとんど問題ないです。
なので、レコードを交換する時などに放電するようにリスト・バンドをしています。 ホコリを飛ばす時もリスト・バンドをすると、だいぶマシな印象です。
静電気除去シートの効果は限定的
TRUSCOの静電気除去シートも敷いていますが、これだけでは効果は限定的です(あくまでも、ぼくの環境では)。
これをターン・テーブルの上に敷いてみても、レコードの再生後にレコードにこれが貼り付いてしまうことが、しばしばです。 リスト・バンドをすると、この貼り付きが改善します。完全ではないのがイマイチですが…。
ホコリ飛ばしはエア・ブロアー
ホコリを飛ばすのはカメラ・レンズ用のブロアーを使っています。付属の刷毛はゴミが付くときがあるので、使っていません。
乾式のクリーナーも使っています。クリアトーンは持っていますが使っていません。跡が残るので…。
レコード針のクリーナも使っています。効果のほどは…。気休めかもしれませんが。
自作の放電グッズ
あと、「かないまる」さんのページを参考にして、アルミ箔で挟む治具もつくってみましたが、これもこのままではイマイチ効果が分かりませんでした。 やはりアースが取れていないと、放電はされないと思われます。
リスト・バンドで試してみようと思いますね。
レコード生活について
サブ・ウーハーを使う環境で不満がないので、音質面で特にレコードだからということを意識することは無いですね。
違いは聴き方そのものですね。途中で曲を飛ばすことがないので、アルバムと向き合う聴き方になります。そういう意味では、昔のレコードはそういう風に作られているので、CDで聞くよりレコードで聞くのが良い感じがします。たぶん気のせいです。
それでもプチプチは気になってしまいます。 洗浄のあと、5回くらい針を通せば気にならなくなるという話もありますが、やはり完全には無くなりはしませんね。 特にデジタル化してイヤフォンで聞いたりすると余計に気になります。 この辺りは徐々にアナログな環境に慣らしていくしかなさそうです。