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飯田一史氏による「今、中高生にSFを読んでもらうには」
面白い&タメになるスライド。ただしタイトルは「中高生に『SF小説』を読んでもらうには」ですね。SFはメディアやジャンルを超えて浸透していると思います。
— スゴ本の中の人 (@Dain_sugohon) May 7, 2024
今、中高生にSFを読んでもらうには 2024年5月6日のSFセミナーにて講演 #sf https://t.co/DtGZsmbT1k @SlideShareより
飯田一史氏による「今、中高生にSFを読んでもらうには」という講演資料のようだ。(スライドのリンク)
埋め込みもできるようなので埋め込んでみよう:
自分が中高生のころは新井素子が多かった
中高生が5月1ヶ月で読んだ上位に入ったSF小説のデータが挙げられている。
自分が中高生だったころは80年代前半から後半だが、この時代のリストでは確かに自分も読んだものがある。 『さよならジュピター』は1983年だったのか。たしかに中学生のころに読んだように思う。 そして新井素子の『…絶句』は高校生の夏に読んだ。ど真ん中ではないか。
新井素子はかなり読んでいて、『グリーン・レクイエム』『ひとめあなたに…』『二分割幽霊奇譚』は今でも覚えている。 思い出としては、新井素子はコバルト文庫で出している作品も多く、少しばかり男子には買いづらいところもあった。
自分が小学生のころは小松左京ばかり
遡って小学生時代は、実は小松左京と星新一を読んでいた。だから、このスライドの70年代のリストも、そのまま自分にあてはまる。 あてはまらないのは、自分が中高ではなく小学生だった点だな。
小松左京は角川から出ていたものは、ほぼ全て読んだと思う。 小学生のころは書店に寄ると、たいていは小松左京の小説を探し、飽きると星新一を探し、ほかの作家を探すような子供だった。
周囲にはかなりマセた子もいたので自覚はなかったが、今思えば小松左京を読破する小学生はちょっと不気味かも。
小松左京は今読むとかなりまどろこしい感じはするが、当時はそういう感じはしなかった。 自分の場合は、文章だけでなく発想や考え方のかなりの部分で小松左京の影響があるかも知れない。
小松左京はかなりエッチな内容も多くて、興味津々な小学生には良い教材という面はあった。 自分の子供に薦めるかどうかは悩むと思う。オチもあって内容的には面白いのだが…。そういう意味では新井素子はかなり安全だ。
眉村卓もかなり読んだが、筒井康隆は結局ほどんど読まなかった。
ジュニア向けのSFシリーズ
スライドの29ページにジュニア向けのSFシリーズに言及があるので思い出した。
そういえば小学校の図書館にはジュニア向けのSFシリーズがあった。 同様なシリーズとしてはルブランの怪盗ルパンのジュニア向けシリーズ、怪盗二十面相のジュニア向けシリーズがあった。
人気という点では、SFシリーズが一番不人気だったと思う。 怪盗二十面相や怪盗ルパンは人気が高かったが、SFシリーズは自分は借り放題に近かったと思う。
残念なことに、ジュニア向けのSFシリーズは読んだ内容をほとんど覚えていない。なぜだろうか。
SF小説にハマるきっかけは出会い
たぶん本題はスライドの30ページ以降だと思う。 分析とSF小説読者を増やす提言は興味深い。
自分の場合は、本も音楽も「出会い」だったと思う。 何かのきっかけで小松左京と出会い、星新一と出会い、新井素子と出会った。 出会いの場を増やせれば、幸せな出会いに出くわす回数も増えるだろうな。 (なんか浅い結びになって情けない…。)ビジネスとすると難しそうだが。
ところで、青春ブタ野郎シリーズはSF小説には分類されないのだろうか。 あのシリーズは量子力学の観測問題をネタにしていて、そこそこSFっぽいと思う。