ジョンスコが50歳を越えて出してきた「問題作」。…と言うほどのことはないか。 サンプラーやジャングル系なリズムも使ったり(M3)、ラップっぽいものを入れたり(M4)、という意味ではジョンスコ的には新しいのかな。
ジャンル的にはフュージョン路線とも違う、「ジャム・バンド」路線らしいです。 今でも「ジャム・バンド」って何?って感じなので、ジャンルについてはよく分かりません。
このアルバムは、ファンク系とは少し違うグループ感あるリズムのうえでアドリブをとる試みだと、ぼくは思っています。 リズムギターを入れているというのも、そういうことかなと。 リズム隊、特にドラムのグルーブ感を感じながら聴くと楽しめると思います。
各曲の区別というか個性みたいなものも希薄な感じがします。”Offspring”, “Uberjam”のテーマはカッコいいですが。
それと、アドリブでのコード感的なものはかなり希薄ですね。 これが「ジャム」の意味するところなんだな、と得心したり。 ソロもコード感やテンション感からくる緊張感は少なく感じます。まあ、このアルバムはしょうがないかな。
ストレート・アヘッド路線にとどまらず、新しい挑戦を続ける姿は励みになりそうですね。 ただ、ギターファン的にはどうなの?って感じは正直あります。 ジャングルとかラップって、当時も今さら感はありました。 ぼくとしては、ジョンスコに求めているものは、これじゃないかな。まあ、ぼくの頭が堅いってことはあると思いますけどね。
何かで読みましたが、このリズムギターのオーディションには、勘違いしてやたらと弾きまくる輩がたくさんきたらしいです。 ジョンスコとバトルするバンドだと思ったんでしょうね。